アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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新体制の日本チーム

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4年に一回の大イベントが終わりましたね。

私はサッカーのことはよくわかっていないのですが、優勝国スペインは「世界一美しいサッカー」だそうで、美しいプレーをする国が初めて頂点に立ったことはカメラマンとしても喜ばしいなーと勝手に思っております。(笑)

サッカーの大イベントが終わったので、しばらくご無沙汰していたアルペンスキーの話題です。

2010-11シーズンのナショナルチームメンバーが決まりました。

A指定:佐々木明 湯浅直樹

B指定:皆川賢太郎 長谷川絵美

C指定:大越龍之介 石井智也 星瑞枝 湯本浩美 花岡萌 清澤恵美子

エイティング:及川貴寛 松本勲人 布施峰

今後、SAJのHPなどでも正式に発表はあると思います。

(ジュニアチームにご興味のある方はコメントください)

ヘッドコーチは前述のクリスチャン・ライトナーさん45歳。ミヒャエル・シュタイナーさん28歳も男子チームのコーチとなりました。新しいところではあと、女子のヘッドコーチにエルンスト・ホッホシュタッフルさんが就任されます。

私はライトナーさんは遠目にちらっと見たことはありますが、他の方は存知あげません。シーズンの早い段階でお話できる機会があったら、このブログでも紹介したいと思います。

2010-11シーズンから新体制で臨む日本チームですが、明のブログや湯浅のブログにあるとおり、5月にサロモン&ハート合同のオーストリア合宿が敢行され、そこでアルペン部長である片桐幹雄さん、ライトナー氏、選手のあいだで活発な意見の交換がなされました。

片桐幹雄さんは、「アルペン個人競技だし、スタートに立ったら一人だがその前まではチームとしての力が重要で、今まで以上にチームの一体感を醸成していくことに力を注ぎたい」と語っていただきました。

片桐幹雄さんは「こまかくてうるさい」ライトナー氏とは今でも頻繁に電話やメールでやりとりしているそうで、コミュニケーション不足というような心配は全くなさそうです。(あ、こまかくてうるさいは、いい意味ですよ!)

ライトナー氏曰く、SLなどで特に急斜面での俊敏にスキーを切り換えていく技術は世界のトップクラスだが、GSなどで緩斜面の弧をつないで滑らせていく技術はまだまだ。このままのGSの技術ではSLは良くならないとのことで、GSにも力を入れていくことを語っていたそうです。

私としても単純に明や湯浅のGS聖地、アルタ・バディアやアデルボーデンの滑りをぜひ撮りたいので大いに期待したいと思います。

さて、先月号のスキーグラフィックに松尾潤さんも書かれていますが、スキー連盟の予算は昨年対比で35%減。一昨年対比にすると半分近くの予算減と、かなりお金の面は厳しい状況にあります。

しかし、片桐幹雄さんは「予算比率のままチーム編成を組み、合宿の回数を減らしていくなどの方法は簡単だが、結果を求められるなかでオリンピックのメダルを取れるチームをつくらなければならない。次のソチでは偶然ではなく確実にメダルを取れるチームにしなければならない」と話し、多くはない資金で結果を求められるなかで、効果のあがるところにそれ相応の資金を投入する方針と話していただきました。

Aチームの2人の活躍とともに大越と智也や多くの若手選手たちに早くレベルアップしてもらい、4、5人のチームでワールドカップを戦えるようになってほしいと切に願いますが、それまでには明と湯浅の「2トップ」には世界の頂点を目指して大いに奮闘してもらいたいと思います。

2人の双肩に日本アルペンスキー界の未来がかかっていると言っても過言ではないと私は思います。

2010-11シーズンは新体制で今まで以上に期待できるシーズンだと思いますが、アルペンスキーファンの方々の今まで以上の応援も必要になるシーズンだと思います。みなさんの応援をぜひ、よろしくお願い申し上げます。私もがんばります!

 

冒頭の写真は2007-08シーズン、賢太郎にアドバイスするライトナー氏。