アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

スポンサーリンク

ガルミッシュ・パルテンキルヘン スラローム

スポンサーリンク

f:id:shinfotograf:20180313144910j:plain

今日のスラロームの勝者もマリオ・マット。

世界選手権から2連勝、ますますその滑りに勢いがついてきた感があります。

しかし、ヒーローはマットではなく、地元ドイツのフェリックス・ノイロイターでした。

1本目マットに遅れること0秒54の2位につけ、2本目ゴール時点でトップタイム。地元観衆をおおいに沸かせました。

ノイロイターは両親ともW-CUPで活躍した選手で、いわいるアルペンスキー界の「サラブレッド」といえます。

マルクス・ヴァスマイヤーやアルミン・ビットナーなどの名選手を排出したドイツアルペンチームもここ近年は低迷が続いていました。

そこに現れた救世主、サラブレッドのノイロイターには過大な期待がかけられたことでしょう。昨シーズンは滑りが安定しませんでしたが、今季は滑りのポジションが安定し、確実にゴールしてポイントを獲れる選手に成長しました。

そして今日、地元での13年振りのスラローム、さぞかしプレッシャーはあったことでしょう。それを跳ね返しての2位は立派という他ありません。

2本目、ゴールして自分のトップタイムを確認したときは、おそらく本人は記憶が飛ぶほど興奮したと私は思います。

f:id:shinfotograf:20180313144959j:plain

そして、人生を通しても、そう多くはない、「劇的な瞬間」だったと思います。

さて、今日の一戦でビグマルク、ライヒ、マットの3人に種目別総合優勝は絞られたと言ってもいいでしょう。

スラロームは残りあと2戦。熾烈な戦いが最後まで繰り広げられます。