アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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スラローム

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アデルボーデンのレース後、車で小一時間移動。同じスイスのウェンゲンに着きました。「Top of Europe」と呼ばれるくらい高峰が集中し、アイガー峰でも有名な山岳地帯です。ここでは明日からダウンヒル(滑降)のトレーニングランが始まります。

Downhill(ダウンヒル)は「滑降」ですが、スラローム「回転」と表記されます。果たしてこの表記はこのままでいいのか・・・?

アルペンスキーをご存知無い方は「くるくる回る、それも空中で?」と理解される方もおられることでしょう。

さて、表記はともかくスラロームアルペン4競技(滑降、スーパー大回転、大回転、回転)のなかで最もターン数が多く、細かい曲がりを要求されます。旗門(ポール)をまたいだり、次の旗門に入りきれなかったりすることも多く、ゴールまでたどり着けるか、見ているほうはハラハラする競技でもあります。

同じコースに異なる旗門を2セット施し、1本目上位30番までに入った選手が2本目を滑ります。2本目は1本目30位の選手から滑り始め、一番最後に1本目トップタイムの選手が滑ります。そして2本合計のタイムで最終順位が決まる方式です。

アデルボーデンでのレースのように、1本目60番スタートの選手が30番以内に入り、その選手が2本目のトップタイムを出し、かつ1本目に自分より速かった選手たちのタイムを、2本合計で逆転することは奇跡に近いことです。

そのような「奇跡」がアルペンスキー界に新たなヒーローを生み出していきます。スイスの若手、マーク・ベルトーに今後注目です。

そして、日本人が最も得意とするこのスラロームで、悲願の「w-cup日本人初優勝」はいつ見られるのか?

ここ数年で2位を3回とっている日本のエース、佐々木明。体格的にも技術的にも本場ヨーロッパの選手たちに全くひけをとらない彼に、「悲願」は託されています。

今週末の日曜日、ウェンゲンでのスラローム、日本時間では17時45分スタートです。

再び「奇跡」が見れるのか、はたまた「悲願達成」が見られるか?