オーレに来てからも何度か湯浅と連絡をとりました。
全治6週間の左足ふくらはぎの肉離れは、お医者さんからは「絶対に無理」と言われていました。
それでも本人はギリギリまで決断を伸ばして望みを捨てることなく治癒に努めましたが、今日、断腸の思いで世界選手権の出場を見送ることにしました。
「筋断裂は1度目の受傷の際にしっかり治さなければ、一生つきまとうとても厄介な怪我でいま滑ると再発の可能性がとても高いそうです」と診断内容を教えてくれました。
「悔しくて仕方がないが、今は耐えます」とコメントくれました。
今は治すことに専念して余計なことは考えないで欲しいですね。
私は自称、世界一の湯浅直樹の「おっかけ」ですが、自称、日本一の「おっかけ」の方も一昨日オーレ入りし、チーム戦を観戦されたそうです。
その方にも湯浅から連絡があり、悲しみにくれていますと私に連絡をくれましたが、
「しっかり治してもらって、いつかまた湯浅さんの復活の滑りが見たいです!」と応援メッセージもくれました。
そう、昨年暮れの全日本選手権の湯浅直樹の滑りはまさに復活の滑り。
今季唯一のW杯成績を残しているサムライ、大越龍之介を1.62秒置き去りにする圧勝で周囲を驚かせるとともに感嘆させました。
その滑りを再び、近いうちにとは言いません。湯浅と一緒にじっと耐えたいと思います。
冒頭の写真はウェンゲンでのインスペクション。今年も彼曰く「宿敵ウェンゲン」にはリベンジならずでしたが、いつの日かリベンジ叶うことをじっと待ちます。
また、湯浅の欠場に伴う代わりの選手の繰上げ出場はありません。このことはSAJの世界選手権選考基準に明記してあります。