34歳マンフレッド・メルグが2009年2月以来の、ワールカップ通算3勝目を挙げました。
今季は2度目の表彰台。ここまでSL4戦,、3,7,4,1位と全て一桁順位で絶好調と言ってもいいでしょう。
2位には今季2度目の表彰台、フェリックス・ノイロイター、3位にはヘンリック・クリストッファーセンでした。
1本目4位の「表彰台を外さない男」、マルセル・ヒルシャーは今季初めて技術系種目で(パラレルGS除く)表彰台落ち、6位となりました。
1本目2位のジュリアン・リゼルーも2本目で9位に沈み、自身初ラップの21番スタートのマヌエル・フェラー、45番スタートから3位となったマーク・エングル共に2本目コースアウト。
インジェクションが入った氷の上に湿った新雪が被った複雑な雪質の大波乱のレースを制したメルグ、ノイロイターは共に「さすがベテランの味」といったところでしょう。
写真はメルグを抱擁して祝福するジュリアン・リゼルー。
こちらも「絶好調」と言ってもいい、湯浅直樹は1本目0.89秒差の14位につけ、2本目でのジャンプアップを狙いましたがスタート直後、急斜面に入る手前で腰が後ろに落ち、あわやコースアウトのミスで大きくタイムロス、18位と順位を落として2017年の初戦を終えました。
ただ、今まで苦手としていた緩斜面パートでも大きなタイムロスすることなく滑り、レース後、「緩斜面もいけるぞ」という感覚を持ったと語ってくれました。
「次は失敗せずにいい滑りを上から下まで2本通す、という自分がやるべきことをしっかりやっていきたい」
そう次戦アデルボーデンへの思いを口にした湯浅の顔には自信もみなぎっているように感じられました。
中緩斜面主体で急斜面が短いザグレブで、しっかりとポイントを獲り、次戦につなげた彼の滑りに私は、もう「ハラハラドキドキの湯浅劇場」は卒業だなと強く感じました。
そう、33歳の湯浅直樹は「復活」はもちろん、技術的にも精神的にもワンステップ階段を上がり、悲願のワールドカップ初勝利を射程に捉えつつあると言えるのではないかと思います。
次戦アデルボーデンは次の日曜日。おそらく27番スタートとなるでしょう。
今季ワールカップ初戦となった河野恭介は1本目でコースアウト。
しかし、気を落とすことなく既に次戦に気持ちを切り替えていました。
また今日は韓国チームにとっては記念すべき日となりました。
37番スタートのユン・ドンヒュン選手が初めてワールカップで順位を記録し、14位。
追記:訂正します。初めてではなく、2014年代替レースのオーレSLで25位を記録したのが初めてでした。今回は2度目です。
来シーズンに平昌オリンピックを控えるお隣の国で、大きく報じられているといいなと思います。
今日の気温はマイナス10℃。さらに下から吹き上げてくる強風で体感温度はさらに低く感じられ、久々に凍える思いをしました。あー、寒かった。苦笑
私はこれからゆっくりバスタブに浸かって、明日早朝の空路移動に備えます。ではまたアデルボーデンから。
最後の写真は凍える花火?笑