アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ヤンスル、コンビ初勝利 須貝龍W-CUPデビュー ウェンゲンAC

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晴れて冷え込んだウェンゲン、アルペンコンバインドはノルウェーの「ツートップ」、ケティル・ヤンスルがアクセル・ルンド・スビンダルを100分の4秒かわし、コンバインド初優勝をとげました。

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スラロームの写真はアレッサンドロ・トロバッティさん撮影です。

ダウンヒルでスビンダルに0.90秒もの差をつけられましたが、SLで逆転し昨年12月のアルタバディアPGS以来のノルウェー1,2フィニッシュとなりました。(加えてまたヘッドのポディウム独占ですね)

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ゴールエリアの写真はマルコ・トラバッティさん撮影です。

須貝龍は滑降で4.03秒差の47位につけ、SLで30位以内を狙いましたが、中間で失敗して登り返して大きくタイムロス。

自身のワールドカップ初出場は43位に終わりました。 

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SLのゴール後に話を聞きましたが、やはりワックスの選定が非常に難しかったとのことで、冷え込むことを予想して固めのワックスとそれより軟らかいワックスの2種を塗って用意したそうですが、思ったよりも雪温は下がっておらず、スキーが滑らない思いをして滑降は不本意だったと語ってくれました。

もちろん、一番悔しかったのはSLの失敗だそうですが、もう次のレースに気持ちを切り替えているようでした。

何か自信のようなものは得られた?という質問に、

「そうですね、まだここしか滑ってないので大きなことは言えませんが、このくらいの全長のコースであれば、ワールドカップのレベルで戦えるのではないかと思います。もうちょっとジャンプの練習をしないとだめですけどね。あとは自分を支えてくれるスタッフを増やして臨みたいです。」

やっぱり一番はサービスマンが必要?

「そうですね、一番はサービスマンです。コンビのときはDHとSLで4本はチューンナップをしなければならないのできついです。」

それでも、今までにない充実した顔をしていた龍、私は心のなかで「ひとつステップが上がった」と確信しました。

いずれ近いうちに、日本の高速系選手として、雄叫びを挙げる日が来るでしょう。そう思います。

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本人が昨日言っていたように、滑降で3秒台のタイム差につけ、スラロームでジャンプアップを狙う作戦は、彼を現場で支えるスタッフが一人増えるごとにその成功の可能性は倍々で増えていくことは間違いないでしょう。

「思ったより緊張せず楽しく滑れました」という龍の充実した顔を見て、47歳のおっさんはちょっと安堵したと同時に、この先、ステップアップしてワールドカップの滑降やスーパーGで堂々と世界と勝負できる選手になるだろうと確信しました。

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次はFISレースSGの予定でしたが、現状、そのレースがキャンセルとなっているので、次に彼と会うのはキッツビュールのスーパーGのインスペクションかもしれません。

日本からも大いに須貝龍に応援をよろしくお願いいたします!特にA社のみなさま、スポットでもサービスマンをよろしくご検討お願い申し上げます!!

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写真はSLのインスペクション。シルバーホーンをバックに。