快晴と言ってもいい、セルデン開幕戦、2013-14シーズン最初の勝者はララ・グッド。GS初優勝を遂げました。
2009バルディゼール世界選手権で鮮烈なデビューを飾った彼女ですが、その後は大きな怪我でシーズンを休むこともあり、なかなか上位に顔を出すことが少なかったのですが、この勝利で「ララ・グッド復活」ののろしをあげたと言えるでしょう。
ワールドカップ通算は4勝目。SG2勝、DH1勝、そして今日のGS。気が早いかもしれませんが、今季は総合チャンピオン争いの中心になるかもしれません。
下の写真は勝利が決まって万歳?するララ。
昨年のこのコースの勝者で、昨季の総合女王、ティナ・マゼはふるわず18位に終わりました。
今日のレースを回避し、来月下旬のワールドカップから参戦予定としているリンゼイ・ボンの怪我明けの状態も興味あるところで、今季の女子ワールドカップ戦線はなかなか面白くなりそうです。
日本チームは長谷川絵美が1本目トップのララと3.40差の24位で2本目に進んだと思われましたが、スキーの回転半径違反で失格となりました。
写真はまだ陽が明けきらぬなかインスペクションをする長谷川絵美。
滑りの写真はおなじみ、アレッサンドロの撮影です。
スキーのトップの幅とテールの幅、そしてセンターの幅の合計が基準よりオーバーしていたとのことでした。
岡田翼コーチと安食真治コーチの必死の抗議も実らず、長谷川は涙にくれて会場をあとにしました。
自身初のワールドカップGS2本目進出だっただけに、その悔しさははかりしれません。
写真はFIS役員に抗議をする左から安食、岡田の両コーチ。
オーストリア製のアトミックの女子選手用スキーがなぜこのようなことになったのか、これから原因をとことん追究していかなければならないでしょう。
(追記:このことについて話しているアルペン選手のFacebookによると、エッジの削りすぎでも規定違反の可能性があるとのこと。もともとの製品の仕様の問題ではない可能性もあります。)
現地に応援に来ていた日本のアトミック関係者の方々も一様に声をなくしていました。
長谷川の使用スキーがもしすべて違反であったのならば、次のレースまでに急ピッチでマテリアルの立て直しが必要になるでしょう。
起きたことは仕方がないと言っては語弊があるかもしれませんが、原因の追究と同時に、こんなときこそ、長谷川選手をバックアップするすべての人が力を合わせてこの難局を乗り切ってほしいと思います。
向川桜子選手はコースアウト、花岡萌選手は8.81秒遅れの54位で2本目に進めませんでした。
さて、明日は男子開幕戦。
昨年はテッド・リゲティが2位を2.75秒離して圧勝しましたが、その再現なるか?
そしてワールドカップに戻ってきたボディ・ミラーは上位に食い込めるのか?注目です。
日本チームからは石井智也選手とチーム外のFECチャンピオン、佐藤翔選手が出場します。
最後の写真は表彰式でほほえむララ・グッド。