今年も!テッド・リゲティが勝利。セルデン3年連続Vです。
またまた今年もリゲティタイム!の場内アナウンスで2本目のスタートを切っていったリゲティ、今季も無敵の強さを発揮しそうです。
今日は風が強く、通り道のように吹き抜けるスタート直後の緩斜面をさけ、スタート位置を最初の斜面の変わり目まで下げて行われました。
当初のレースより10旗門少なくなったレースでしたが、その「短縮コース」1本目でもテッドは2位のパンテュローに0.90秒もの差をつけました。
3番手につけたヒルシャーもテッドに0.98秒はなされ、1本目でほぼ勝負ありといった感でした。
2本目はスティーブ・ミシリエが強烈ラップで追いあげましたが、4位とまり。表彰台は1本目のそのままの3人が並びました。
この3人、昨季のGS種目別の1,2,3位。今季もこのお三方がGS戦線をリードすることになりそうです。
石井智也は67番スタートから5.74秒遅れの56位、ワールドカップ初出場の佐藤翔は急斜面に入る前にコースアウトしました。
毎年のことながら、日本チームにとっては厳しい状況に変わりはありません。
金曜日に、チーフコーチのクリスチャン・ライトナーと話をする機会がありましたが、湯浅や明の話をしても、彼の話はいつもそのあとの若手が育ってこないことが問題だという話になります。
彼は「この4年間、直樹と明しかトップチームにはいない」と嘆いていました。
明は32歳、湯浅は30歳。このブログでもよく書きますが、2人に続く若手の台頭が強く、強く、望まれます。
その三十路のおふたりには、来月なかばの「SL開幕戦」で日本チームの勢いをつけてくれるような活躍を期待したいですね。
私は今日はゆっくり、インスブルック近くまで移動。明日の便で帰国します。ちょっとまた顔が焼けてしまいまいました。笑
昨日の長谷川絵美選手のラディウス違反で失格の件ですが、複数の関係者の方の話を伺ったところ、製品自体の問題ではなく、エッジを削りすぎ(おそらくセンターでしょう)、ミリあるいはコンマミリの単位での基準違反だということでした。
選手仕様のスキーは滑走性を高めるためにエッジが極端に細く、そのエッジを削ったことによる違反だとは私は最初は考えませんでしたが、現在のレーススキーはそのような非常にシビアな状況にあるようです。
計測方法もトップとテール、センターをデジタル計測器で計り、計算式に入力してラディウスを出すとのこと。
今後は事前にマテリアルチェックを受ける等の「安心してレースに出場できる」対策が必要でしょう。