アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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イビッツァ初戦を制す ビーバークリークSL

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昨季のSLチャンピオン、イビッツァ・コステリッチが今季SL初戦を獲りました。これでSL通算11勝目。2位はクリスチャン・デビレ、3位はマルセル・ヒルシャーでした。

ここ近年は初戦のポディウム3人がシーズン最後まで種目別争いを演じるのが常ですが、今季は果たしてどうなるのか?冒頭の写真の3人が今季のSLの主役となるかどうかという観点でも今後のSLをご注目ください。

今日のビーバークリークは1本目、小雪舞う曇天で私の見る限り、雪質も簡単なものではなく、スキーが思ったように滑っていかずに多くの選手が苦労していたように感じました。

コースは硬いものの、ヨーロッパの雪とは違う、なにかひっかかる感じがあり、うまくスキーが滑っていかないもどかしさを感じました。

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今日2位のイタリア、クリスチャン・デビレは明と同い年の30歳。今まで4位が最高でしたが、自身初の表彰台に登りました。近年は第一シードと第二シードをいったりきたりの遅咲きの選手ですが、今季は大きく開花するかもしれませんね。

3位のヒルシャーは昨季2月頭、世界選手権前に足のケガで戦線離脱してから見事な復帰。先日のGS優勝と今日の1本目ラップは見事でした。先輩ライヒとともに、ケガの次のシーズンに早期の復帰を果たしていることは素晴らしいの一言です。

そして日本チーム、湯浅は1本目32位で2本目に進めず。私の見える範囲では大きな失敗はなかったのですが、残念な結果でした。

明もスタート直後、数旗門でコースアウト。私からは見えなかったのですが、1本目終わってゴール近くで明と話しました。

彼曰く、湯浅からは「スタート直後はリズムをしっかりとって」と下からトランシーバーでアドバイスがあったようですが、わかったと思っておきながら、「いや、今日は攻める気分」と思い直し、スタートからガンガンに行き過ぎたとのこと。

私はそう話す彼の表情が明るいのが救いでした。

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練習では湯浅も明も好調と聞いていますし、明自身、今季の滑りには自信を持っているようですので、彼の話を聞けたのと明るい表情を見れただけでも、私自身は「収穫」がありました。

結果としては、不本意ながら例年とおり?、初戦に成績が出なかった日本チームですが、ヨーロッパに戻って、エンジンをかけて欲しいと思います。

さて、急遽渡米して2日間だけの撮影でしたが、とりあえず今季のスタートに立ち会えたなーという感覚でいます。結果は残念なものでしたが、いつもの?スロースターターの湯浅と今季は期待させる明を撮れたのは満足でした。笑

私は今晩はビーバークリークに一泊して明日デンバーに移動。日本チームはこれからデンバーに移動して一泊、明日の早朝にヨーロッパに戻ります。ではまた後日。