快晴のバルディゼール、マルセル・ヒルシャーがスラローム初優勝をとげました。
昨年はGSで、ここバルディゼールで自身ワールドカップ初優勝をとげ、昨日も失敗しながら6位。そして今日の優勝と、コースとの相性バッチリという感じですね。
そしてとりあげずにいられないのは、地元フランスのスティーブ・ミシリエが自身最高位の3位となり会場は大盛り上がり。
1本目25位で2本目6番スタートのミシリエは、1本目4位のヒルシャーがゴールするまでずーーーーーっとトップボードの前に立ち続け、ゴール付近はフランス国旗が乱舞され、降りてくる選手が続々と失敗するたびに大歓声でした。
表彰式でもはにかんだ表情のまま、かわいらしくポーズをきめてくれました。おめでとう!ですね。
今日は地元期待のリゼルーとグランジェが珍しく2人揃って1本目で姿を消したレース。表彰式の最後には会場の雰囲気を救った地元のヒーローに、フランスの記者たちも群がってました。
1本目24位につけた湯浅直樹は、2本目に内倒しかかり、いったん登ってスイッチバック。コース終盤でも大きく失速したもののなんとかゴール。
ワールドカップポイントはつかないかなとあきらめていましたが、プレスセンターに戻ってリザルトを見るとしっかり21位で10ポイント獲得していました。
「プロは結果が全て」だとしたら、これも結果。本人はもちろん納得していないでしょうが、あきらめずにゴールしたことで1本目より順位をあげてワールドカップポイントを獲得したことは、プロとして仕事をしたと言ってもいいのではないかと思います。
写真は2本目のゴールで天を仰ぐ湯浅直樹。
そして今日は相当悔しい思いをしているであろう1本目片足通過反則の明。途中計時はよかったと聞きました。次のレースも大いに期待できると思います。
このあと2人はイタリアのヨーロッパカップSLに出場予定です。
私はこのあとジュネーブまで移動。「戦友」と今日の戦いを振り返って今晩はゆっくりしたいと思います。では、あばー!(笑)