アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ヘルブスト連勝 湯浅直樹23位 クラニスカ・ゴラSL

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ジュリアーノ・ラッツォーリは昨年のクラニスカ・ゴラSLも1本目ラップでした。

昨年はジュリアンに逆転を喫し2位。今年はポールをまたいでコースアウト。

ヘルブストの連勝が決まってゴールエリアに降りて来た彼はとても悔しそうでした。表彰が終わって私が引き上げるときもまだ、コーチと何事か話をしていました。

私個人的には昨年も1本目ラップ、今季ザグレブで初優勝、今年も1本目ラップで得意のコースで自信もつけていると見て、このまま優勝かと思いました。

でも、本人は攻めにいったのかもしれません。これがスラロームですね。

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ヘルブストは逆転で連勝。これでSLは最終戦を残すのみとなり、2位のジュリアンに43ポイント差をつけ種目別優勝は2人の争いになりました。

終戦はジュリアンが優勝しても3位以内であれば、ヘルブスト初のSL種目別優勝が決まります。逆にヘルブストが4位以下でジュリアンが勝てば逆転で種目別Vをさらうことになります。

終戦は、ケガしている僚友、グランジェも応援に来そうですね。熾烈な2人の戦い、オリンピック後、3月13日が楽しみです。

その最終戦、3月13日の戦いに今年は明と湯浅の出場が今日決まりました。2人そろってスタンディングは22位。

明も攻めにいったのだと思います。1本目は1.46秒遅れの16位と今季最小の差につけ、「今日はやってくれる」と2本目の前に思いを強くしましたが、中盤にポールをまたいでコースアウト。

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ゴールで撮っていた私が大画面で見た明の悔しがる顔は、おそらく日本のみなさんが見たものと同じものだったでしょう。

前回トリノオリンピックでは2本目でポールをまたいで悔しい思いをしているので、バンクーバーオリンピックではぜひ一発、スーパーランを見せてほしいと思います。

湯浅も2本目はゴールで悔しさをあらわにしました。ほとんど止まりかけるようなミスで失速しましたが、なんとかゴールして結果的に23位。

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他の選手の今日の成績が影響しあっての結果ですが、今日の8ポイントがなかったら、最終戦出場はなかったかもしれません。

本人は納得していないようでしたが、とにかく今日の成績が湯浅にとっては初の最終戦出場を自らの手で導いた結果となりました。

湯浅は2月のヨーロッパカップに出ることなく帰国。賢太郎もいったん帰国して国内で練習して、バンクーバーの前の練習地ナキスカ入りするそうですし、明はこちらで少し休養してからナキスカ入りするようです。

そして今日、ワールドカップSL初出場だった石井智也。6.55秒差の49位。まずは第一歩を刻みました。智也は2本目もゴールエリアで、2位ヒルシャーを含め他の選手の滑りを見ていたので今日の結果を自分の糧として飛躍してほしいと思います。 

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今日でワールドカップはしばらくお休み。バンクーバーのオリンピックは2月12日開会式です。

これから私は「戦友」とミュンヘンに向かい、明日、帰国の便に乗ります。

長いようで短かった1ヶ月。今年はオリンピックイヤーということもあり、いつもに増して「燃えた」1月でした。

では、また帰国後の雑感で。