アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ガルミッシュ大団円 ワールドカップ最終戦

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キッツビュールの初優勝をひっさげて地元に凱旋したノイロイターが逆転Vを飾りました。

女子の種目別SLのタイトルも地元マリア・リシュがカトリン・ツェッテルの猛追をかわし逃げ切って、今日はガルミッシュ・パルテンキルヘンにとって「ダブルタイトル」で、万々歳の一日となりました。

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2人の活躍でゴールエリアも大盛り上がり。こんな絵に描いたようなことってあるんですね。(笑)

男子種目別は最後までハラハラさせてくれました。

1本目9位と10位に並んだジュリアンとヘルブスト。2本目は先にヘルブストが滑ってゴールでラップ。

しかしジュリアンがスーパーランをみせ、ヘルブストを1.29秒離して「ダントツ」トップに躍り出ると、そこからがハラハラドキドキでした。

シルバンやメルグがジュリアンを抜けないものの、ヘルブストの上に入るたびにジュリアンの逆転種目別Vが近づいてくるようでした。

しかし、アンドレ・ミューラーがジュリアンを上回った瞬間、ヘルブストの逃げ切り種目別Vが決まりました。 

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ヘルブストは表彰式で安堵と達成感でいっぱいの表情をみせてくれました。おめでとう!ヘルブスト。

明は1本目1.36秒遅れの13位につけ、2本目は2つ順位をあげ11位で最終戦を終えました。今季は種目別21位。オリンピックを含む10戦のうち半分の5戦に成績を残しました。

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日本チームのエースとしてチームをひっぱり続けた彼の今シーズンは、「第一シード復帰」の階段をいくつも駆け上がった一年だったように思います。

また今年の11月のレヴィで開幕するSL。大いに期待したいと思います。

一方、湯浅は1本目、私のすぐ横でポールをまたいでストップ。そこまでいい滑りだっただけに悔しさもひとしおだったようです。

ストックをたたきつけただけでなく、ヘルメットも拳でたたき、手の甲は血がにじんだようです。

女子1本目が始まる前に私の近くでウエアを着て降りようとする湯浅に声をかけました。

いきなり、「申し訳ないです」。と深く頭を下げられてしまいました。

私は「いやいや、そんな。今シーズンもどうもありがとう」と言いました。

私の気のせいかもしれませんが、彼の目には悔しさで光るものがありましたが、話をしているうちに、もう思いは来シーズンに切り替わっていきました。

彼はこのあと、明日の便で帰国。その後は4月の野沢CUPへの出場を検討中ということでした。 

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写真は朝、スタートにあがってきた湯浅。ここガルミッシュとクラニスカ・ゴラはワールドカップ会場では数少ないTバーリフトです。

湯浅にとっては、「激動」であったろう今シーズン。種目別23位で終えました。明同様、10戦のうち、いや、彼の場合は9戦のうち5戦で成績を残しました。

2人には今シーズン、とても大きく、貴重で、かけがえのない思い出をもらいました。ほんとに感謝でいっぱいです。どうもありがとう!!

明日はパラレルGSのチーム戦が残っていますが、会場のムードは「終了モード」。

総合タイトルの写真も今日すませました。(笑)

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美女のおとなりは「Iceman」でしたね。

それでは、今日の最後にまた来シーズンも2人のこんな顔が見れることを祈って。

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おっと、もう1枚忘れてた。

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「総合タイトルはオレがとるはずだったのに」と、ヤンカの前を通るキューシュ。こんなにふざけてカメラマンたちを笑わせてくれて、ほんとにお茶目さんです!(笑)