アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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キッツビュールのマウスファーレ

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曇天のキッツビュールでダウンヒルトレーニングラン2回目が行われ、スイスのディディエ・デファーゴがラップ、2位にキューシュ、4位にアルブレヒトとスイス勢が上位を占めました。

何度もしつこく書きますが、ここキッツビュールのダウンヒルコースは「誰がここでダウンヒルやろうと言い出したの?」と聞きたくなるくらい、危険で恐ろしいコースです。

その象徴はスタート直後のマウスファーレと呼ばれる先が見えない急斜面へのロングジャンプと、その後の高速90度ターンが連続するこちらも急斜面のシュタイルハング、そしてゴールエリアからみえる急斜面の横走り、ハウスベルグカンテと呼ばれる箇所等々、難所の数々が選手を待ち構えています。

プレスセンターには昨日、今日とけが人2人ずつ、計4人の怪我の状況がスクリーンに映し出され、このコースの危険度を否が応でも思い知らされます。

今日は前述のボディのインスペクション、スタート直後の急斜面へ飛び込んで行くジャンプ、マウスファーレで撮影したものです。

「百聞は一見にしかず」とはよく言ったもので、カメラマンとしては大変お恥ずかしいのですが、写真ではここの怖さ、凄さを表現できません。

毎年、なんとかマウスファーレの斜度の凄さや恐怖感を表現できるようにとがんばってみるのですが、なかなか写真に表す事ができずにいます。まだまだ修行が足りませんね。

選手たちも、前走は全員必ずジャンプの前にスキーを横にして減速してから入っていき、上位の選手はさすがにそれはしないものの、下位のゼッケンの大きい選手はうまくジャンプの前のターンを深回りして、減速させてからジャンプしていきます。それくらい、選手もびびってます!

そんなに凄いの?とお思いの方はぜひご自身の目でご確認ください。ちなみに夏でも簡単に見ることができます。ザルツブルグから車で1時間です。はい。

追加ですが、明日のトレーニングランは天候が悪いことが予想されるため、中止が決まりました。明日はゆっくりお休みです。