アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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レビの結果

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土曜日、女子の「SL開幕戦」はミカエラ・シフリンがワールドカップ通算61勝目、SLは通算41勝目(シティーイベント含まず)をあげ、インゲマルク・ステンマルクの持つSL通算40勝の記録を抜きました。

写真は友人カメラマン、アレッサンドロの撮影です。

安藤麻は1本目、ラップのペトラ・ブルフォバに+3.35秒の30位で辛くも2本目へ進出を果たしましたが、2本目後半でコースアウトしました。

本人曰く、「転倒とかではないので元気です」とのことで、まずは一安心。次戦は今週末のアメリカ・キリントンでのGS、SLになります。

現状、GS、SLともに2本目に残れるか否かという戦いでは、多くを望むのは酷かもしれません。

しかし、コンスタントに2本目進出を果たしていき、10位以内を複数回記録して、W-CUPスターティングリストの30位以内に入り、スタートからゴールまでしっかりテレビ放送されるようになってほしいというのが「短期的」願望です。(31番以降はスタートインターバルが短くなってコース途中の滑り映像がカットされてしまうのです)

10位以内複数回はいきなり厳しいのではないの?とお思いの方々も多いかとは思いますが、今回レビ終了後の女子SLのW-CUPスターティングリストの30位は昨季からのベースポイントを含めて64ポイント。

8位を2度とらなければベースポイントがゼロの選手は30位以内に入れないのです。

安藤麻は2014年のセルデンでW-CUPデビューして今季は6シーズン目となります。

www.alpineskiphotography.com上のリンクは彼女のW-CUPデビュー戦。このときも惜しくも32位で2本目進出を逃しました。

そろそろ応援する方々としても、「2本目に残れるか否か」という見方よりも、「コンスタントに2本目に残って10番以内」という少し上を見た目標のほうが応援にも熱が入るのではないでしょうか。

もちろん、シフリンとブルフォバの戦いを見て楽しめる方々、技術的な視点や用具を見て楽しめる方々もいらっしゃると思いますが、女子日本人選手の成績が低迷して久しいので「観戦の視点」としてのささやかな「ご提案」です。

日本女子チームのエース、安藤麻選手には今季のさらなる飛躍を期待します!

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写真はおなじくアレッサンドロ撮影の安藤麻の1本目。

昨日は前田知沙樹、向川桜子も出場しましたが、それぞれ+5.74秒の56位、+6.48秒の59位に終わりました。

W-CUPデビュー戦となった前田選手は

「緊張せず、前半の緩斜面は体もかたくならずに滑れました。後半の急斜面のウェーブあたりに苦手意識をもってしまったことと、その後の緩斜面につなげる所でもう一度攻めるという気持ちの切り替えができなかったところが残念な点でした」とコメントくれました。

次戦はキリントンSLです。安藤麻同様、2本目進出だけでなく、上位を目指してほしいですね。

さて、今日は男子SL開幕戦、小山陽平50番、成田秀将53番、大越龍之介69番スタートです!