アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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チョンソン着 W-CUPチョンソン 平昌(ピョンチャン)オリンピックテストイベント

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快晴のチョンソン、気温はマイナス14℃、絶好のコンディションですが、今日のトレーニングランは昨晩のキャプテンミーティングで中止と決まっていました。

理由は明らかな準備不足。今後の好天も予想されることから無理をせずに第一回トレーニングランは明日に順延されました。

このコースで2年後にピョンチャンオリンピックの男女滑降、スーパーGアルペンコンバインドが行われます。

誰もが初めてのコースなだけに、今日のフリー滑走は全選手、入念に行っていました。 

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上の写真は現場の「新旧のボス」、左が新、マルクス・ワルドナーで、右が旧、ギュンター・フィアラさん。

コースに人工雪はあるものの、それ以外にはまったく雪は見当たらず。

会場下の駐車場からゴールエリアに向かう300mほどの坂道も無舗装で工事車両が行き交います。(冒頭の写真です)

心配されていたゴンドラの建設もなんとか間に合いました。ゴンドラには通常、スキー場名や広告が必ず入っているものですが、なにも装飾のない新品のキャビンがその「急造ぶり」を物語っています。

選手やコーチ、メディアなどが宿泊しているホテル周辺もスキージャンプ台が併設のリゾート開発された人工スキー場で、そこからはチョンソンのアルペンスキー高速系会場まで観光バスで小1時間ほどかかります。

道中、周囲は小山に囲まれた畑が点在する寒村で、オリンピックのために山を切り開いてつくったコースだということが明確にわかります。

私は2年前のソチで、「オリンピックが始まっても建設中」という体験をしているので、特に驚きもありません。笑

写真をご覧になると、道路その他、インフラの建設は間に合うのかとご心配の方々もいらっしゃるとは思いますが、あと2年あるので、ソチを見ている私としては「十分間に合う」と思います笑。

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写真は先週のガルミッシュDHで見事、30番スタートから自身W杯初優勝をとげたアレキサンダーオーモット・キルデ。

このピョンチャンの次の冬季オリンピックは北京。

またここと同じような、「田舎の寒村に急造オリンピックコース」風景を見せられることを覚悟しています。

2026年のオリンピックは既存のスキー場を使った地元の人たちの生活感あふれる場所でオリンピックを行ってほしいものだ! チョンソン初日の実感です。 

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最後の写真はフリー滑走を終えた須貝龍。明日の滑降トレーニングランに出場し、土曜日の滑降にも出場予定で、W杯ダウンヒルは初出場です!日本からも応援よろしくお願いします!