アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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インナーホッファーがラップ W-CUPキッツビュール滑降トレーニングラン

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ときおり青空ものぞきましたが、今にも降り出しそうな曇天下、第78回ハーネンカムレーネン滑降トレーニングランが行われました。

ラップタイムはクリストフ・インナーホッファー。

2位にスティーブン・ナイマン、3位に57番スタートからマッテオ・マッサリアが入りました。

毎年のことながら、私はここのスタート台に立つ選手たちに敬意を表します。

急斜面のスタート後、さらに先が見えないマウスファーレのジャンプに飛んでいく姿に毎回「クレイジー」と思わざるを得ないのです。

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写真はマウスファーレに飛び込むインナーホッファー。

須貝龍は74番スタートでしたが、私がスタートで撮っているとわざわざ私のところまで来て、

「スタートから見えたので」

「今日は風邪気味で脚に力が入らないので、滑りません」と報告してくれました。

細かい気遣いに感謝です。

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しかし、トレーニングランのスタートバーを一度でも切らないと土曜日の滑降に出場できないので、今日はウエアを着たままスタートバーを切り、すぐスキーを横にしてストップしてスタートの横からコースを出ました。

明日は降雪予報でおそらくトレーニングランは中止。

木曜日に風邪が治ってトレーニングランに出場できればいいですが、無理はしないで欲しいと思います。

そして、もう一つ、残念なニュースがあります。

左膝の痛みにより、大苦戦を強いられている今季の湯浅直樹ですが、帰国して療養と調整を行い、平昌オリンピックに備えることを決断しました。

よって、ここキッツビュールとシュラトミングは湯浅直樹は欠場します。

平昌オリンピックを左膝の痛みのない状態で迎える為に、本人も苦渋の決断をしました。

今季は滑りにキレがなく、失敗してもリカバリーに力が入っていないのを心配していました。

痛みは本人にしかわからず、湯浅はいつも痛みの話はしたがらないので、どの程度なのか計り知ることができず、無理をしているのではと心配していたのですが、これで逆に少し安心しました。

私は「勇気ある撤退」だと思います。

現状ではオリンピック前に国内でも調整練習を行う予定ですので、皆様の大いなる応援、励ましを彼にお願いいたします。