フェリックス・ノイロイターが今季SL2勝目、W-CUP通算8勝目をあげました。
昨晩から降り続いた湿った雪が人工雪でかためたコースを覆いつくしました。
非常にスキーがひっかかる上に、右に左にねじれが連続する難易度の高いコースに奇妙なセットをたてることで有名なアンテ・コステリッチが1本目のセッター。
多くの選手が完走することなくピステを去っていきました。
1本目ラップのマルセル・ヒルシャーは2本目でポールをまたぎコースアウト。今季2戦目のSLノーポイントとなりました。
1本目でヒルシャーとともにダントツタイムを出して3位以下を0.88秒置き去りにしたノイロイターが、SL種目別でもヒルシャーに30ポイント差に迫る逆転勝利で、74回のハーネンカムSLは幕を閉じました。
表彰の写真はジオ撮影です。(相変わらず国旗からみです笑)
佐々木明は1本目のゴール時点で26位。悔しそうに天を仰ぎました。
結局31位で2本目に進めず。あと0.10秒の差でした。
明の写真はアレッサンドロ撮影です。
ワールドカップ2戦目の出場となった河野恭介はコース後半でポールをまたぎコースアウト。それまでは荒れたコースをなんとか踏ん張っていたのですが、ゴールできませんでした。
写真は1本目のインスペクション、河野恭介。
ご存知のとおり、今日は湯浅直樹が右足首距骨骨折のため欠場。ワールドカップスターティングリストの下降が心配でしたが、彼の復活にかける執念がハーネンカムのコースに届いたかのように、湯浅の順位周辺の選手の失敗が目立ちました。
他人の失敗を喜ぶのは、フェアではないかもしれませんが、それもアルペンスキーの一部。
ラップタイムを出してゴールで待つ選手が、他人のタイムロスを喜ばないなんてことはありません。
100分の1秒でも速いものが勝ち、ひとつでも順位が上の者が勝者なのです。
湯浅の「執念」が生半可なものではないのは皆さんがご存知のとおり。次戦は火曜のシュラトミングで、オリンピック前のワールドカップSLは終了です。
さて、明日はハーネンカムレーネン滑降ですが、ゴール前の超急斜面のトラバース、ハウスベルグカンテは使用されません。興奮度半減ですが、トレーニングランで3位以下を2.35秒はなしたボディ・ミラーの滑りが注目です!