日本人女子が2人、揃って成績を残したのはいつ以来か調べました。
2001年1月、ドイツのオフターシュワングSLで廣井法代さん16位、柏木久美子さん22位という記録がありました。
私自身、今世紀にはなかったような記憶だったのですが、21世紀の頭に記録がありました。それほど昔ではないですが、約12年前。
日本女子ワールドカップチームはSAJからの資金援助なく、各選手、自費での転戦を強いられていますが、苦闘の歴史にひとつピリオドを打ったと言えると思います。
次回のワールドカップSLは4人出場できますが、15日のフラッハウは星瑞枝選手にも2本目進出していただき、3人揃って成績を残して欲しいと欲張りになってしまいますね。
昨日の写真でもおわかりの通り、いま、女子ワールドカップチームの結束は強固です。チームの力で勢いに乗って、一人では出せない力を生み出して成績につなげていって欲しいと思います。
昨晩は長谷川絵美選手が自身初のワールドカップ順位、23位を獲得。
(写真は2本目のスタート前、気持ち集中するかのように上を見上げる長谷川。)
当初、1本目は31位で2本目に進めないと思いましたが、ターニャ・プウティアイネンが失格となり繰り上げ。本人も他国のサービスマンの人に言われて気がついたそうです。
「うれしくて、うれしくて、2本目はゴールを目指すだけになっちゃいました」と語ってくれましたが、私が見る限り、2本目は軽快にリズム良く滑っていた印象でした。それでは、次回の2本目は少し攻めていただきましょう!笑
彼女は腰痛で約一ヶ月帰国していましたが、その間に腰の治療と東部湯ノ丸スキー場で基本練習を行いヨーロッパに戻ってきました。
彼女いわく、秋の雪上練習が不足していたので、日本での基本練習で技術の再確認を行ったことにより調子が上向きになってきたとのこと。
お世話になったコーチに感謝、感謝と笑顔でした。
清澤は2本目でスキーが重なり、コースアウトしたものの、登りかえしてゴール。1位とのタイム差が大きく、ワールドカップポイントは取れませんでしたが、順位は25位を確保。
これで長谷川、清澤両選手はワールドカップで30位以内1回という世界選手権の出場基準をクリアしました。
選考レースは次回1月15日のフラッハウまでですので、なんとしても星瑞枝選手には成績を残してほしいものです。
清澤は、シーズン初期の練習で負った右足のケガは今でも完治しておらず、膝やアキレス腱の痛みを抱えながらのレースでした。
それでも、「湯浅ががんばっているので私も痛いなんて言ってられない」と同年齢で腰痛をおして戦う湯浅に刺激を受けているようでした。
彼女は膝の痛みもあり、今後もSLに集中してレース出場するとのこと。
今月の残り2戦と世界選手権では痛みをこらえての疾走になると思います。日本からも大きな応援をよろしくお願いします!
このあと、女子チームはスイスのヨーロッパカップGS2戦、SL2戦に出場し、その後15日にオーストリア、フラッハウでワールドカップSLに臨みます。
さて、明日は男子。ナイターではなく、久々の日中のレースです。
昨晩はフランスのシャモニーでヨーロッパカップのナイターSLで16位となった明でしたが、レース後に自ら車を運転し800km以上の距離を移動。今朝、ザグレブに着きました。
体力、精神的にも大変な環境ですが、明日のレースでは2本目に残って2013年の「好スタート」を切ってほしいところです。
そして、湯浅直樹の2013年のスタートも期待ですね!