さきほど、来季男子トップチームの大まかな陣容が報道されました。
佐々木、皆川が強化指定外れる/アルペン
http://www.sanspo.com/sports/news/20120622/ski12062220090000-n1.html
共同通信の記事です。近頃、社長の引責辞任までの問題となった例の時事通信が最も信頼をよせる?情報もとです。間違いはありません。(私の戦友です!)
男子ヘッドコーチには新たに岩谷高峰氏が起用され、クリスチャン・ライトナー氏もチームに残るとのこと。
選手はB指定に湯浅直樹。C指定は記事にはありませんでしたが、おそらく大越龍之介と石井智也が入るのでしょう。
(指定の基準が厳しくなったのは以前のブログで触れていますので過去ブログをご参照ください)http://www.plus-blog.sportsnavi.com/shinichiro/article/396
http://www.ski-japan.or.jp/official/saj/articles/info_20120116_01.html
そして、佐々木明は全日本チームから外れることとなりました。
確かに2011-12シーズンはワールドカップSL全戦に出場するも(最終戦除く)、一度も2本目に進むことができず、成績はありませんでした。
2003年の1月19日、ウェンゲンで65番スタートから2位という鮮烈なデビューを飾って以来、成績のないシーズンはもちろん今季が初めてではありますが、30歳という年齢も考慮にあるのか、厳しい措置となりました。
日本トップ選手が全員出場した3月の全日本選手権では優勝し、FISのSLポイントも湯浅に次ぐ日本人2位の彼にとっては屈辱だと思います。
ワールドカップ出場権は湯浅のほかに国枠がひとつ残されていますので、なんとか出場への道を模索してほしいと切に願います。
まだまだ、トップシーンを去るのは早すぎます。
もちろん、明をおびやかす大越と智也の成長にも期待したいのですが、できればワールドカップ前にその都度タイムレースを行い、国枠を誰が使って出場するのかを納得いく形で決めていってほしいと思います。
現在、日本人2位のFISポイントを持ち、過去ワールドカップ2位3回の日本人最高の実績を持っている佐々木明は、たとえチームから外れたとしても、全日本チームの練習に参加し、タイムレースに参加し、ワールドカップ出場権を争う場に立つ権利を十分すぎるほどに有すると思うのは私だけではないでしょう。
誤解を恐れずに言うならば、大越や智也の成長は大いに期待したいのですが、いざワールドカップのレースコースに立ったときに、どちらが2本目進出の可能性が高いと思うかと問われれば、私は迷うことなく佐々木明を挙げるでしょう。
もちろん、大越と智也と比較するところまで明の成績が落ちてきたということでもあるのですが、日本や韓国でどんなに好成績をあげようと、ワールドカップのピステは別物で、経験と実績が大きくものを言う世界だと私は思います。
アルペンスキーは素人ではありますが、毎年、ワールドカップの全SLコースに立って、出場するほとんどの選手を写真に納めている私にとって、その思いは言葉では表現できないながら、確固たる思いでもあるのです。
まだ佐々木明がワールドカップを去るのは早すぎる。私はそう考えます。
そして、公平な形で出場選手を決め、国枠を存分に使って100分の1秒でも速い結果を残した選手をワールドカップに送り出してほしいと思います。
とにかく、明にも大越にも智也にもワールドカップ出場のチャンスを与え続けていってほしいと切に願います。
新ヘッドコーチである岩谷氏がどのような方針でどのようなチームをつくっていくのか、シーズン前にお話をお伺いできるチャンスがあれば、このブログでもお届けしたいと思います。