テッド・リゲティが今世界選手権3個目の金メダルを獲得、地元の期待を一身に背負ったマルセル・ヒルシャーが銀でした。
2013シュラトミング世界選手権、男子GSは1本目でほぼ勝負あり。
SG、SCの金メダリスト、テッド・リゲティが2位のスヴィンダルに1.30秒つけてトップに立ちました。
1本目1.31秒遅れの3位につけたヒルシャーは2本目ゴール時点ラップで大観衆で埋まったゴールエリアを沸かせはしましたが、そこは「アルペンスキー通」でならすオーストリアのファン、彼らの欲望は銀メダル止まりだったことでしょう。
2本目はヒルシャーに遅れをとったものの、1本目の「貯金」で逃げ切ったテッドが3個目の金獲得。
2013シュラトミング世界選手権は「テッド・リゲティ世界選手権」となりました。
ゴールの写真はマルコ撮影。勝利が決まって喜ぶテッド。
実際、1本目のテッドを紹介する場内アナウンスは「テッド・タイム、スタート!」でした。
日本風に言うなら、「テッド劇場開幕!」とでも言いましょうか。
それほど、リゲティが2位に何秒差をつけるかが、今日の興味だったのです。
3位には今季好調を維持しているマンフレッド・メルグ。イタリアに3個目のメダルをもたらしました。
昨日の予選をトップで通過した石井智也は1本目、5.96秒遅れの32位につけると2本目で順位をあげ29位。
インスペクション時に「30位以内をお願いします!」という私のお願いに
「はい!」と元気よく応えてくれた智也、「お願い」をかなえてくれました。
写真は2本目のインスペクション、ゴール前急斜面のラインをイメージする石井智也。
大越龍之介はふるわず40位。
頭からターン内側に突っ込む彼の滑りの悪い癖が1,2本目ともに出ていたように思います。
練習では自分の目指している滑りができることもあるのではないかと思いますので、レースでどこまでそれを表現できるかが課題かもしれません。
今季はレースでなかなか成績の出ない大越は苦しいシーズンだと思いますが、しっかり今できることに取り組んで、辛抱してレースに臨んでほしいと思います。
明日は女子SL。
清澤恵美子、長谷川絵美、星瑞枝の3選手に期待しましょう。
特に今季ワールドカップで成績のない星瑞枝選手には一発、大きな大会でいい成績を残してほしいと思います。
最後の写真はマルコ撮影。テッドはヨーロッパでも大人気。ここまで強いとアルペンスキー大国、オーストリアのテッドファンも増えたことでしょう。