アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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「休日」のウェンゲン

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今朝のラウターブルネンは雨。

「あららー、これじゃあ、インターラーケン散策も面倒だなー」と思っていると11時前には雨があがったので、ウェンゲンまであがってきました。

プレスセンターに着くとスイス空軍戦闘機の爆音。土曜のラウバーホーンレースのオープニングを飾る「エアーショー」の練習でしょう。

ただ、晴れないとその華麗な「エアーショー」も楽しめないので今から好天を望むばかりです。

ウェンゲン駅からプレスセンターに向かって歩いていると、仲睦まじいカップル、いや、イビッツァとヤニッツァの兄妹に遭遇。

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昨日のトレーニングはナトコと共に出走しなかったイビッツァ。昨日は休んで今日はおそらくSLの練習。今日のキャンセルは彼らの計算通りなのかもしれません。

練習を終え、ウェンゲン駅からの途中で買い物をしてホテルに向かう途中でした。やっぱりブラコン間違いないでしょ!ヤニッツァ!(笑)

「2人の貴重な時間をジャマしないで!」と顔に書いてあるよ!

ーに見えませんか?(笑)

まあ、余計なお世話はこのくらいにして、こんな写真、偶然とはいえカメラを持っていないと撮れません。

前にも書きましたが、写真学校の先生に「カメラマン、カメラがなければただのマン」とよく言われたものでした。

カメラを大切にしろというのと同時に常に持っていろという意味ですが、教えに忠実にしていたお陰でいい写真が撮れました。先生ありがとう!!

で、この写真をプレスセンターで会ったイタリア人カメラマン、仲の良いジオに見せたら欲しいというので、彼が今朝撮ってきた写真とトレード。

明日あたりにクロアチアの新聞にでも載るかもしれませんね(笑)。

それではウェンゲンの「休日」を利用して雑感といきましょー!

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最初はそのジオがさきほど撮ってきた今朝のウェンゲンのゴールエリア。

右がダウンヒルコースで左がスラロームコースです。W-CUPダウンヒルのなかではおそらく最小のゴールエリアなので、毎年のようにゴールマットにぶつかりながら止まる選手がいます。ダウンヒルは完全に止まるまでほんとに気が抜けません。

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お次はコーチ編。アデルボーデンの木登りに続きウェンゲンは梯子。これをかついで滑っていくのですからほんとにご苦労さまです。

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ご苦労様はDHトレーニングの朝、別のコースでのSL練習のポールを運ぶスイスコーチ。まあ、この風景は日本でも見られますね。ウェンゲンはSCもあるので、インスペクション前にSLの練習をして、SLのスキーでDHのインスペクションをする選手もいたりします。

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スタートハウス内のダニエル・アルブレヒト。レイクルイーズのトレーニングに出たものの、その後はずっとGSだけの出場でした。明日のSCはおそらく出場でしょう。アデルボーデンSLの2本目の前走もやってましたからね。

明日、彼が滑るときは地元スイスの大歓声がウェンゲンを包みこむことでしょう。

そのスタートハウスは入り口からスタートバーまで20mくらいあります。

コース全長が4430mでワールドカップ最長なら、このスタートハウスも入り口から「出口」までワールドカップ中、最長ではないかと思います。

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スタート前、この長いスロープで選手は何を考えているのでしょう。このスロープで幾多の名選手たちが思考をめぐらしていたことを想像すると、私はワールドカップの歴史と奥深さを感ぜずにはいられないのです。