アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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クヴィットフェルにて

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リレハンメルから時速80kmで45分。レースコースであるクヴィットフェルに着きました。

プレスセンターはゴールのすぐそばというHPの案内があったので、準備中のゴールエリア周辺をうろうろ。

それらしき建物が見当たらないのでしょうがなく、「RACE OFFICE」と書いてあるところで聞いてみると、「隣のドアよ」とおばちゃん。

ドアを開けてみると、「PRESS」の文字が。

私の経験してきたワールドカップ会場のプレスセンター中、「最小の部屋」でした。

受付のお姉さんも私の顔を見るなり、「東京からでしょ、ようこそ」。

日本人、いや、東洋人プレスは私一人だということが確定しました。(ま、東洋人といってもまず日本人に間違いないんですけどね。ワールドカップは)

こじんまりとして居心地のいいプレスセンターで温かいコーヒーをすすり、窓外の景色を見ながらのんびりと写真セレクトをして過ごしました。

さて、少し雑感を。

先月の世界選手権、NHKで放送をごらんになった方も多かったのではないかと思います。その世界選手権でのSL、2本目のインスペクションでの光景です。

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結局、この2人で金メダルを争うことになりました。対称的で面白かったので載せてみました。

ほとんどの選手がリゼルーのように振り返って確認しているのに対し、私の見る限り、プランガーはインスペクションでまったく後ろを振り返りません。常に前だけ見ています。そして、例のアクション付きイメージをコース上で何回もスタートから繰り返しています。

なぜスタートからだとわかるのか。それは、「イメージアクション」に入ると必ず最初に足をスタート時のように、パパン!と小さくジャンプするからです。(笑)

一方、今季はJsportsの放送が縮小。高速系がだいぶ見れなくなりました。それはGSもしかり。

しかし、来季のJsportsアルペン放送は増えそうです。詳しいことはまだ決まっていないようですが、今シーズンのように高速系は3会場だけなんてことはないでしょう。そしてクラニスカ・ゴラのGSも見れるのではないかと思います。

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写真は前述の場所で最もダウンヒルに近いジャンプを披露してくれた地元スロヴェニアのベルナルド・ヴァイディッチ。

逆に残念な話題はボディ・ミラー。今季の残りレースは欠場のようです。つまり、今季は終了。世界選手権後に帰国してしまったため、このSLコースアウト後のものが今季の彼を写真におさめた最後になってしまいました。

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コースアウト後、しばらくiphone?をいじってました。FISのHPによると引退するかどうかはまだ決めていないようです。多分、来季もやるでしょう。

志賀高原ではファーイースカップのSLが行われ、賢太郎がぶっちぎりで勝ったようですね。

賢太郎にはクラニスカ・ゴラには出てほしかったところではありますが、FISポイントは8点台。今季一番いいポイントをとれました。(日本のレースでも2位以下をぶっちぎるといいポイントもつくようです。ちなみに昨年のファーイースカップの1位ポイントをみると20点前後。)

賢太郎の国内レース参戦に関しては賛否両論あるようで、ご本人のブログでもそのことに触れていますが、私は「賛」さておき、「否」のほうは賢太郎ではなく、ぶっちぎられる国内の他の選手にあると思います。(厳しい言い方ですいません)

「否」というのは言い過ぎですが、大越を含めて、もうちょっとがんばってほしいというのが本音です。皆さんはどう思われますか?

だいたい、彼のブログに「若い芽をつむようなことをして心苦しい」というニュアンスで書かれてしまう日本の若手自体が情けないと思いませんか?

気持ちだけでもいい。「賢太郎さんを負かしてやる!」と心の底から思ってスタートバーを切った選手がいったい何人いるのだろうか。

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写真は賢太郎が今季、唯一順位を残したザグレブ。66番からの快走でした。レーサーにとっては当たり前の姿ではありますが、私は100分の1秒でも速くゴールを切ろうとするこの一瞬のこの気持ちが大好きです。

また熱くなりすぎたので、最後にSL種目別チャンピオンを逃してしまったヘルブスト。写真は熱いまなざしですが、注目はヘルメット。私の勝手な予想では来季の売れ筋NO1.だと思います。デザインはおそらく「オールドプレイン」。昔の飛行機のボディを模したデザインです。メーカーはウベックス。かっこいいと思うのですが、どうでしょう?

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