アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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フィリップ・ズプチッチW-CUP初優勝 新潟湯沢苗場GS

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クロアチアの27歳、フィリップ・ズプチッチがW-CUP初優勝、クロアチア選手のGS初優勝、コステリッチ一家以外のクロアチア選手の初優勝を苗場の地で成し遂げました。

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「夢がかなった気分」と満面の笑みで語ったフィリップ、「でも今季はシーズン前から調子が良く、シーズンのどこかで優勝できると思っていた」とも語り、自信のほどをのぞかせました。

2位にはスイスのマルコ・オーダーマット、3位にはトミー・フォードと新鮮な顔ぶれのポディウムとなりました。

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勝利が決まった瞬間、脱兎のごとくコースから降りてきた本人より興奮したイビッツァに、あつーいキッスの祝福を受けていました!笑

ポディウム3人の選手は記者会見では一様に「1本目は雪面硬化剤が効かず、踏み込んでもスキーが返ってこなくてタフなレースだった」と語りましたが、今日の苗場は気温が高く、1本目の20番以降はポール脇の掘れた雪でスキーが見えなくなるほどでした。

フィリップ・ズプチッチ、W-CUP出場101レース目での初優勝、本当におめでとうございます!

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日本人選手5人のトップを切って43番でスタートした加藤聖五は1本目ラップのヘンリック・クリストッファーセンに+4.36秒の39位で2本目に進めず。

以下、48位小山陽平(+5.65)、50位若月隼太(+6.09)、51位大越龍之介(+6.17)、52位石井智也(+6.57)と一人も2本目進出を果たすことができませんでした。

残念ながら今日のコースコンディションは30番以降の選手にはチャンスはほぼないと言っていいほどの荒れ具合でした。

そんな中でも石井智也には一縷の望みを持っていたのですが、彼のテクニックをもってしても2本目進出には遠く及びませんでした。

気温の高さは如何ともし難い状況で、数週間前からのコースつくりの懸命の努力も水泡に帰す形となってしまいました。

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苗場が地元の若月隼太はW-CUP初出場。記念すべき「初陣(ういじん)」は55番スタートから50位。明日は天候が崩れる予報ですが、地元の多くの人たちの応援を力にかえて、明日もゴールを沸かせてほしいと思います。

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イビッツァパパも中央で雄たけびです!

今日はクロアチアからのただ一人の出場選手の初優勝でした。彼らの記憶のなかにも新潟湯沢苗場は深く刻まれたことでしょう。