アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ヨハン・クラレがラップ キッツビュール滑降トレーニングラン

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昨日のケティル・ヤンスルから0.99秒縮めて、今日はヨハン・クラレが1分55秒69でラップをとりました。

39歳のベテラン、いまだW-CUPでの勝利はありませんが、今季はビーバークリークDHで2位を記録しています。

今日も快晴のキッツビュールですが、例年通りにスタートからマウスファーレまで、シュタイルハング、オーバーハウスベルグカンテ、ツイールシュースは氷の斜面が青白く光っております。

もちろん我々カメラマンはその青氷をなるべく避けながらコースの端っこを降りていくのですが、運悪く逃げ場がなく、どこを行ってもツルツルな場合は無理に止まろうとせず、さーーーっと滑っていってしまうのが得策。

下手にエッジを立ててスピードを落とそうとすればするほど、転倒の危険が増大します。笑

今日の撮影ポジションは冒頭のハウスベルグカンテの高速トラバース。

写真画面の右上から左下に向かって高速でジャンプしながら疾走するスペクタクルな場面のひとつです。

オートフォーカスでは速すぎて追えないので、雪面のある部分にピントを「置いて」(置きピンと言います)、ファインダーに選手が入ってきた瞬間に追いながら連射します。

まだ30歳代の若いころは、オートフォーカスで追ってピンボケ写真を量産しても、しつこくがんばったりしていましたが、もう50歳を超えると経験上それは結局無駄な努力であると悟り、(笑)確実に抑えられる撮り方をしています。

近年もプロ用カメラの性能は上がっているので、恩恵にあずかって、まだしばらくは反射神経の衰えをカバーしてくれそうです。

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上の写真もヨハン・クラレ。今朝のインスペクションです。

今年は雪の量が少ないためコース幅も例年より狭く、このオーバーハウスベルグカンテの滑走ラインもネットにかなり近かったりします。

今日はビンセント・キリルヒマイヤーが冒頭の写真の直前でネットに突っ込みましたが、起き上がって自力で滑っていきましたので、明日以降の出場に影響はないでしょう。

ドミニク・パリスが戦線離脱し、例年ここシュトライフではケガ人が出ていますので、明日SG、土曜の滑降も無事に全選手滑り切ることを祈ります。

金曜日のSGは日本時間19時30分スタートです!