快晴のもとおこなわれた全日本選手権初日、男子GSは石井智也が他を圧倒、貫禄の三連覇を遂げました。
1本目で2位の成長著しい小山陽平に0.65秒の差をつけ、2本目のゴール前で転倒するもそのままスライディングでゴールし逃げ切りました。
全日本選手権を優勝して湯沢苗場ワールドカップの出場権を得ることが今シーズンの目標のひとつと語ってくれた30歳はゴールで笑顔を見せてくれました。
2位には+0.49秒で小山陽平、3位は+2.27秒で松本達希でした。
写真を撮っていても、他の選手とターン導入の位置、スキーを滑らすタイミングとその時間が明らかに違うと感じました。
加えて智也はインスペクションの40分間、たっぷり時間をかけてコースをチェックしています。上の写真は1本目コース前半部分をインスペクションする石井智也。
長く時間をかければいいというものではないかもしれませんが、自分の滑りをしっかりとコースにあわせて組み立てていくかのような作業はベテランならでは。
2本目のゴールでもしっかりコースの「復習」をしてからスタートに向かいました。
ゴールでのインタビューのなかで、「世界で一番練習している自信がある」と語った智也ですが、今日の21.05のポイントでGSのFISポイント150位以内に入って、アデルボーデンのワールドカップでその姿を見せてくれることを切望します。
明日は女子GSが行われ、安藤麻のこれまた「貫禄の」連覇なるかが注目どころです。