上の写真は2012-13シーズンのアルタバディアGS、グランリサのスタートハウスでのワンショット。
その時のブログにもありますが、この時はテッド・リゲティの全盛期。マルセルが2.04秒もの大差をつけられるなんて、今考えると逆ではないのかと思ってしまいますね。
改めてこのときの写真を見ると、心なしか、歯が立たない状況がスタートの表情にも表れているのかなと考えてしまいます。
結局、このシーズンはリゲティがGS種目別チャンピオンとなり、マルセルは145ポイント差つけられての2位、「総合V連覇」のシーズンでした。
リゲティはこのシーズンを含め5度、GSの種目別タイトルを獲得していますが、マルセルの総合8連覇中に2度に渡って、無敵の王者のGSタイトルを阻んだただ一人の選手でした。
下の写真は同じシーズンのアデルボーデン。
この時は、友人のスイス人カメラマンに頼んで「口利き」してもらい、特別にビルに入れさせてもらって、このショットを狙いました。
しかし、アデルボーデンならではのこの写真、引退したことはもちろんですが、今はもう撮れなくなりました。
5階建ビルの屋上からハーネス装着でケーブルをつたって観客の待つ舞台に降下するビブドローの「登場演出」ですが、昨季から場所がゴールエリアに変更となり、他の会場と代わり映えのしないドローとなってしまったのです。
この時もマルセルは1本目ラップを奪いながら、2本目で失敗し16位という平凡な成績に終わりましたが、翌日のSLではしっかりと逆転勝利をおさめました。
上の写真は翌2013-14シーズンのアデルボーデンSL。
ソチオリンピックのシーズンは親友フェリックス・ノイロターと熾烈なSL種目別優勝争いを展開し、辛くも最終戦の優勝で逃げ切ったシーズンでした。
当然のように勝ってきた感のあるマルセルですが、必死に全力を尽くしての8連覇だったことが改めて窺えるように感じます。
時間がありましたら、リンクの過去のブログもご覧ください。