スタートをSGの位置よりも下げ、本来よりも566m短くなった女子滑降、制したのは前回サンモリッツ世界選手権の覇者、イリカ・ステューヘクでした。
現在、W杯滑降種目別でも3位、ポイント僅差でトップのニコル・シュミドホッファーを追っています。
2016-17シーズンの滑降種目別女王は昨季、怪我でシーズンを棒に振りましたが、今季は再びトップシーンに戻ってきました。
自身2つ目の世界選手権金メダル獲得です。
2位にはSGの銅メダリスト、コリーヌ・スッターが+0.23秒で入り、今大会2つ目のメダルを獲得。
そして「今日の主役」リンゼイ・ボンが+0.49秒で銅メダルを獲得しました。
昨日のアクセルといい、リンゼイといい、さすがレジェンド。
しっかりと表彰台に乗るところはさすがの一言。いや、安っぽい祝福の言葉も必要ありませんね。
3番スタートのリンゼイ、ゴール時点ラップタイム、笑顔で両手を広げました。このブログでもちょっとご無沙汰していたおなじみ、Giovaniの快心のショットです。
度重なる大怪我、幾たびに渡る手術、長いリハビリの日々を過ごしながら、それでもレースに復帰すれば常にトップシーンで戦い続けたリンゼイ・ボン。
今季で引退すると決め臨んだシーズンでしたが、滑りのクオリティーの低下が自分自身、許せなかったでしょう。
「思うようなターンができなくなった」と今回の世界選手権で引退することを決断しました。
表彰式後も多くの人たちに囲まれ、一緒に写真に収まるリンゼイ。
その表彰式には神様、インゲマル・ステンマルクがプレゼンターで登場。リンゼイとも一緒に写真に収まってくれましたが、それはまた後日お届けするとして、
リンゼイのリクエストで神様がボウリングを投げて、ピンと化したリンゼイ他が倒されるというパフォーマンス。
手前の黄色のジャケットが神様ステンマルクです。笑
また一人、スターがピステを去ります。
彼女の怪我から何度も立ち上がる不屈の闘志には敬服するしかありませんでした。
お疲れ様でした、リンゼイ、もうワンピの下に装具をつけてまで滑る必要はありませんよ。