濃霧で1時間待って13時30分にスタートした男子滑降、開始直後からさらに降雪が強くなりましたがレース続行。
ソチオリンピックのSG金メダリスト、ケティル・ヤンスルが自身初の世界選手権金メダルを獲得しました。
私はゴールすぐ上の大画面で滑りを見ていましたが、視界の悪さをものともせず、攻めに徹した気合の入った滑りだったと思います。
自らの技術を信じ、狙ったラインに躊躇せず突っ込んでいける勇気に大いに賞賛したい気持ちになりました。
そして2位にはなんと!このレースを最後に引退を表明している、アクセル・ルンド・スビンダルが+0.02秒の僅差で入り、有終の美、見事に自ら引退の花道を飾りました。
平昌とバンクーバーで金、世界選手権5つの金、W杯2度の総合優勝、DH種目別総合優勝2度、SGは5度の種目別総合優勝を果たし、W杯通算36勝のレジェンドが最後のレースで銀メダルを獲得してピステを去ります。
見事な最後のレースでした。
ビーバークリークやキッツビュールでの大転倒などによる度重なる大怪我から復帰して戦い続け、そして最後までトップシーンで活躍したアクセル・ルンド・スビンダル、本当にありがとう。
W杯の歴史にも、ファンの記憶にも、その名を残しました。
僚友ケティル・ヤンスルに次ぐ2位でゴールし、天を仰いで両手を挙げたアクセル、オーレの空に向かって全てに感謝しているように見えました。
本当に今日は、隣国から詰めかけたファンを喜ばす、ノルウェーチームの見事な勝利でした。
明日は女子滑降。今度はリンゼイ・ボンが有終の美を飾る番です。
なお、明日の男子AC滑降のトレーニングランはキャンセルとなりました。