アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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マルセル・ヒルシャー他を圧倒 W-CUPクラニスカ・ゴラGS

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 マルセル・ヒルシャーが2位のクリストッファーセンに0.97秒もの大差をつけて1本目トップに立ちました。

 パンテュローはコース中盤でコースアウト。

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 マテュー・フェブラも1.38秒遅れの7位で、ほぼ、GSチャンピオン争いは勝負あり。

 小雨降るコンディションでマルセルが2本目にどんな滑りを見せてくれるでしょう、楽しみですね。

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 2本目は20人滑ったところでコース上部濃霧のため中断、その後もノイロイターが滑った直後に1度中断しながら、何とかレースは成立しました。

 「ぜんぜん前が見えない」というゼスチャーをゴールで見せる選手が多い中、マルセルは慎重なラインながらも、その決めたラインに全力でアタックするかのような好走をみせ、1本目のリードを失いながらも何とか逃げ切り、今季5勝目、W-CUP通算44勝目を挙げました。

 そして最終戦を残して、GS種目別チャンピオンを今日、決めました。3年連続の戴冠です。

 また、総合チャンピオンも残り5レースを残して今日決定。総合6連覇はもちろん、6度目の総合優勝はマーク・ジラルデリを抜き、単独トップとなりました。

 ワールドカップ50周年の記念すべきシーズン、その歴史に大記録を刻むことになりました。

 彼を讃えるにふさわしい言葉はなかなか簡単に出てきませんね。

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 サブプレスセンターでの記者会見では、

 「多くの人たちに感謝します、そして大きな怪我もなくここまでこれて、丈夫な身体と自分の気持ちにも賞賛をしたい、ガールフレンド、家族、チームスタッフ、皆さんに感謝です」

 と話しました。相変わらず優等生発言ですね。笑

 さて、レース後は小雨だった雨がサブプレスセンターのビニールテント屋根を強く叩くようになってきました。明日のSLのコース状況が心配になります。

 もちろん、数日前にインジェクションを打ち込んではあるものの、今日コース内を横滑りした限りではその効果はあまりなく、ザラメ雪で明日のコースも荒れそうです。

 湯浅には明日は何とかポイントを取って、最終戦アスペンでの第一シードを手中にして欲しいと思います。日本からも応援よろしくお願いいたします!

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