アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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カルロ・ヤンカ今季初優勝 W-CUPチョンソンSG

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カルロ・ヤンカが今季初勝利、ワールドカップ通算11勝目をあげました。スイス選手の優勝も今季初です。

昨日の夕方から夜まで降り続いた雪は今朝、すっかりきれいに整備され、マイナス10℃でからっと晴天に恵まれた絶好のレース日和でした。

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 写真は今季初のスイスチームの「表彰台集合写真」。「Iceman」の異名をとるカルロが笑ってます。笑

スーパーGは毎レース、トレーニングランのない一発勝負なので、各選手、慎重にインスペクションに時間をかけています。

それでも、今日の私の撮影ポジションで5人が飛び出しの方向を間違えてジャンプのすぐ次の旗門に入れずコースアウト。

インスペクションのミスなのか、滑っているうちに覚えていた方向を忘れてしまうのか、「もう少しまっすぐ行けたはず、あれ?」と空中で気がついたときにはもう遅いという感じなのでしょう。

昨日の覇者、優勝候補筆頭のケティル・ヤンスルもジャンプのあとのロングターンでバランスを崩しコースアウト。

精鋭アタッキングバイキングスはそれでも4位にキルデが食い込む健闘をみせ、昨日のコースアウトの雪辱を果たしました。 

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マルセル・ヒルシャーも7位と大健闘。ビーバークリークでのSG初優勝が効いていて、スーパーGランキングでも8位につけていますが、なんと、ライヘルトより上位です。

今後のスーパーGへの出場も増えてくるでしょうし、今季出場していない、レイクルイーズやバルガルディナのSGへの出場も来季以降はあるかもしれません。そして2年後のオリンピックのSGのメダルも当然視野に入っているでしょう。

50番スタートの須貝龍は+4.25秒の39位。 

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私が撮っていたこの最初の大きなジャンプはちょっとバランスを崩しそうになって危なかったです。おそらく自身が考えていたよりも高く、距離の出るジャンプだったのでしょう。

それでも、ここまでのウェンゲン、キッツビュール、チョンソンと、転倒やコースアウトすることなく、トレーニングランも含めてすべてしっかりとゴールしているのは素晴らしいと思います。

話を聞く限りでは、私が思っているよりもかなり周りが見えていて余裕のある滑りをしているようで、昨日も滑りながら撮影している私がわかったそうです。笑

 

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写真はロメッド・バウマンとエリック・ゲイに挟まれてインスペクションをする須貝龍。

次戦はフランス・シャモニのアルペンコンバインドです。残念ながら私は行きませんが、なんとか写真は手に入れて皆様にお見せしたいと思います!

選手達にも概ね好評だった今回のチョンソンワールドカップ、「成功」に「大」がつく部類だったのではないかと私も感じます。

硬いコース、低い気温、あまり降雪のない安定した天候、朝早くからしっかりとしたコース整備、メディア対応なども柔軟で気持ちよかったです。

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写真は左から2位クリストフ・インネルホッファー、ヤンカ、3位ビンセント・クルリケマイヤー。

さて、今週末はいよいよ苗場ですね。

私は韓国の最後の晩は共同通信の記者の人と焼き肉行きます!笑

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最後の写真は表彰式、荘厳なスイス国歌が韓国の澄んだ青空に響き、国旗も気持ちよさそうにたなびきました。