ヘンリック・クリストッファーセンがSL第5戦ウェンゲンで今季4勝目をあげました。
これでアルペンコンバインド、ダウンヒル、スラロームとすべてノルウェー選手の勝利となりました。
冒頭の写真はマルコ・トラバッティさん撮影の2本目ゴールでゴールマットに激突して乗り上げるクリストッファーセン。
今日も降雪でした。コースはインジェクションがしっかり入って硬くしまっていましたが、レースが進むにつれ、ところどころ、掘れる箇所もありました。
1本目は17位のパトリック・ターラーまで1秒以内の僅差での争いとなりましたが、出遅れたヒルシャーには0.74秒の差をつけてトップに立ったヘンリック、2本目の第二計時で遅れをみせるものの、ゴール前急斜面から追い上げ、結局0.30秒、ラッツォーリをはなして逃げ切りました。
写真は2本目ゴール前急斜面に切れ込むヘンリック。
これでSL4戦勝利、1戦2位と圧倒的な強さをみせています。
2本目のゴール前でコースアウトしたヒルシャーは無得点に終わり、SL種目別王者争いはクリストッファーセンと140ポイントの差がつきました。
このままクリストッファーセンの勢いが止まることなく、マルセルが再びノーポイントに終わるようなレースがあると、苗場で自身初のSL種目別優勝が決まるなんてことがあるかもしれません。
(苗場のあとは、ストックホルムのシティーイベントとクラニスカ・ゴラSL、最終戦サンモリッツの3戦があります)
日本での10年ぶりのワールドカップでそんなドラマがあったら、ヘンリックは日本でいい思い出をつくってくれるかもしれませんね。
表彰の写真もマルコ撮影です。
日本チーム、成田秀将は1.92秒遅れの39位に終わりました。
通常のレースであれば2本目に進めるタイム差だったように思います。まあ、そう言っても僅差のレースになったわけですから気休めにしかならないかもしれませんね。
湯浅直樹はコースアウト。中間計時をみても、50位台と精彩を欠きました。
アデルボーデンのあと、「調子は良くなってきている」と語ってくれたので私自身、期待は大きかったのですが、今季の成績なしという不名誉な記録を止めることはできませんでした。
今日はいつも「ルーティーン」にしている湯浅とのレース前の「グータッチ」もしないで、私はささやかな「げん担ぎ」をしましたが、そんなものはくその役にも立たず。(すいません汚くて・・・)
これで苗場で第二シード、30番以内で滑ることが厳しくなってきました。
このあと、日本チームは20日にキッツビュールに入り、21日にキッツビュールのおとなり、ウエステンドルフの「世界一ハイレベルな」FISレースSLに出場する予定でしたが、いま確認するとそのFISレースはキャンセルになっていましたので、予定は変わるかもしれません。
いずれにせよ、苗場の前あと2戦でなんとしても成績を残して帰国して欲しいものです。
私は今晩はラウターブルネンに一泊。明日、キッツビュールに6時間ドライブです!