晴天に恵まれた開幕戦はイタリアのフェデリカ・ブリニョーニが自身ワールドカップ初優勝を遂げ、劇的にシーズンの幕が開けました。
1本目で2位のミカエラ・シフリンに0.95秒の大差をつけ、そのまま逃げ切り「圧勝」の初優勝となりました。おめでとうございます!
過去ワールドカップでは2位を4回記録し、いつ勝利してもおかしくない彼女でしたが、多くの注目が集まる開幕戦で見事にその「壁」を破って表彰台の中央に立ちました。
写真は勝利が決まってゴールで咆哮するフェデリカ。おなじみGiovani撮影です。
イタリアチームは彼女に加え、9位、11位、12位、14位、16位と6人を30番以内に送り込む好調ぶりで、実際にコースで撮っていても、エッジを鋭角にしっかり雪面にくいこませるように滑る彼女たちのシャープさが際立っていたように思いました。
アンナ・フェンニンガーやティナ・マゼ、リンゼイ・ボンが出場していたら順位はどうなっていたか無駄なことを考えてしましまいますが、「たられば」はいけませんね。
長谷川絵美は1本目4.09秒遅れの26位につけ、2本目は全体15位のタイムで順位をあげ24位。GSで自身3度目のワールドカップ順位を獲得しました。
本人曰く、「2本目はちゃんと滑りすぎた」そうですが、見ていた限りではよく身体が動いていい滑りをしていたように思いました。
写真は2本目のインスペクションでの長谷川絵美。
次戦はレビSLですが、そのあとはアスペン、オーレ、クーシュベル、リエンツと年内にGSが4戦(SLはレビのあと年内3戦)予定されています。
幸先のいいスタートを切れたので、毎戦、2本目に残って少しづつでもワールドカップポイントを稼ぎつつ、20位台の壁を早く突破して欲しいと思います。
安藤麻は5.70秒送れの40位で2本目に進めず。2本目進出まであと1.38秒でした。
昨年のセルデンでワールドカップデビューを果たし、昨季は計7戦のワールドカップに出場した彼女ですが、その経験を活かして次戦のレビSLでは2本目進出を期待したいと思います。
さて、明日は男子開幕戦GS。 今季もテッド、ヒルシャー、パンテュローを中心にGS戦線は展開されるのか、注目です。
セルデン初出場の成田秀将、セルデン6度目の出場となる石井智也に応援よろしくお願いします!
最後の写真は自身初のレッドビブを纏うフェデリカ・ブリニョーニ。2位はミカエラ・シフリン、3位はティナ・ワイラーター。Giovani撮影です。