しばらくのごぶさたでございました。
毎年6月に発行しているアルペンスキーワールドカップ報道ピクチャーブック、
「1/100sec.」の2013-14シーズン版であるVol.6がようやく完成いたしました。
下記サイトからお買い求めいただけます。どうぞよろしくお願いいたします。
1/100sec.com
毎年楽しみにお待ちいただいている、「常連」のみなさまには、大幅に発行が遅れましたことをお詫び申し上げます。
おかげさまでスキーシーズン終了後からの仕事が順調で、かつオリンピックシーズンだったこともあり、少し「燃え尽き」ており、なかなか腰を据えて制作にとりかかれなかったのが原因です。
また、この春には私事ですが親しくしていた友人の死もあり、いやでも「人生」を考えさせられる時間が多かったこともひとつの理由でした。
好きなことを仕事にできて、燃え尽きそうになるほど打ち込めるものがあることを大いに幸せと感じて、これからも撮影に臨んでいきたいと思っています。
さて、びっくりされた方も多かったのではないかと思います。
先日、SAJのHP上で星瑞枝選手の引退が発表され、その後、彼女自身のブログにも「引退のご報告」が載りました。
引退のご報告
けがの回復が思わしくなかったようで、志半ばでの引退は苦渋の決断だったのではないかと思います。
今後は「もう少し時間を掛けて自分に出来る事やれる事やりたい事をしっかり考えて、 第2の人生をスタートさせて行きたいと思います。」とブログに綴っています。
私が残念に思うのは、彼女がワールドカップで順位を残せなかったことで、自分の普段の力を出し切れなかったレースが多かったのではないかと感じています。
それを含めて実力と言うのかもしれませんが、もしワールドカップで一度でも2本目進出を果たして順位を残していたら、そのあとはトントン拍子にステップアップしていけたのではないかと、「たられば」を考えてしまいます。
過去にもそのような日本人選手は大勢いたのかもしれませんが、星瑞枝選手は近年では最もそれを感じさせる選手でした。
長い競技生活、本当にお疲れ様でした。また雪上でお会いできる日を楽しみに。
もう10月も中旬、今月末25,26日には恒例のオーストリア・セルデンでのワールドカップ開幕戦が予定されていますが、現状、開催がピンチです。以下は今朝のライブカメラ映像です。
コース途中からですが、左下がゴールエリア。
ゴールエリアからの画がこちらです。
雪が少ないことに加え、気温も最低が6℃、最高が16℃と降雪機も稼働できないような状況です。
例年だとゴールから見てコース左の山肌は青氷で人を寄せ付けない厳しい迫力があるのですが、ごらんのとおり、まだら模様で力なく溶け出しているような感じです。
このままの状況だと、2007年以来の中止に追い込まれてしまうでしょう。心配です。
追記:FISのHPによると、snow control は17日に行われるとのこと。日本時間18日には開催か中止か決まって発表されるでしょう。