湯浅直樹の心は晴れ晴れとしていたようです。
レースが終わって3人のメダリストの万歳を撮り終えると、スタンドで応援してくれた人々に挨拶していた湯浅のもとへ急ぎました。
「(コースアウトでしたが)、気持ちは晴れ晴れしています」と表情はさっぱりしていました。
「2本目の(ポール)セットはコースアウト続出ですごかったね」という私に彼は、
「でもあのセットだと(攻めて)いかないとだめでしょう」と悔いのないことを示してくれました。
それで私は一安心。
「心も晴れ晴れだけど、顔も腫れ腫れだね」と親父ギャグを炸裂させた私に、湯浅は「そうですね、顔も・・・」と笑ってくれました。
湯浅、実はレース前の練習でポールが顔面に直撃し、鼻血ブーとたらこ唇になってしまっていたのでした。ほんとに満身創痍でのオリンピックでした。
「これで4年後もまた出なきゃなんなくなったね。」という私に
「はい、もちろん、(葛西選手みたいに)41歳までやりますよ!」と力強くこたえてくれました。
湯浅直樹ストーリーはこのあと、まだまだ続きます。
となりにいらした湯浅のお母様にも「こうなったらとことん最後までお願いします。」と言っていただけました。
私も彼の選手生活、最後の最後まで追いかけていきます。みなさまもよろしくお願いします!
1本目と2本目のあいだに足首を見た奥様のアスカさんによると、少し腫れがでていたそうですが、2週間後のクラニスカ・ゴラには当然のように出場しますと湯浅は明言してくれました。
現在、ワールドカップスターティングリストは18位。スタンディングは20位。次戦でなんとかポイントをとって最終戦の出場権(スタンディング25位以内)を確保して欲しいと思います。
そして悔しい思いをしたのは明も同じ。
今の心境が下記に記されています。名文だと私は思います。ぜひご一読ください。
私はいったん帰国し再渡欧、次戦、クラニスカ・ゴラで明の集大成を写真におさめたいと思います。心して撮影します!