アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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光陰矢の如し

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1月もあっという間でしたね。

私はボルミオから始まり、アデルボーデン、ウェンゲン、キッツビュール、シュラトミングと夢中で撮影をしていたせいか、ほんとうに時間の経過が早く感じました。

それは湯浅直樹にとっても同じかもしれません。

ボルミオ4位に始まり、アデルボーデンでは初の第一シード入り、ウェンゲンでの骨折、そしてソチへ向けてインスブルックでのリハビリ。

不幸中の幸いと言えるのか、湯浅直樹のWCSL(ワールドカップスターティングリスト)は現在18位。2戦欠場した割には下がっていません。

湯浅の上はオーストリア4人、スウェーデン3人、イタリア3人、フランス3人、ドイツ2人、ノルウェー1人、クロアチア1人の計17人。

オリンピックは各国最大4人までの出場なので、もしソチに出場することになれば湯浅は18番スタートになるでしょう。(おっと、ここまで書いて400点オーバールールは適用か否か?がわからない!苦笑。適用ならリゲティが湯浅の前で、湯浅は19番スタートか?)

私は前述のブログで出場は「五分五分」と書きました。

もし悪いほうの「五分」だった場合は、ソチオリンピック後、2週間のちのクラニスカ・ゴラ出場を視野に置き、リハビリ、トレーニングを行うことになります。

そしてそこでポイントをとってその翌週の最終戦出場を目指します。

そうすることで、なんとしても今季は第二シードに踏みとどまり、来季に再び第一シード復帰とワールドカップ初優勝を目指す戦いに臨みたいところです。

そして今季限りでの引退を表明し、共同通信伝でその思いを語った手記を発表した佐々木明は最後のオリンピックとなります。

アルペンの佐々木が引退へ W杯で日本勢最高の2位(2/2ページ)

http://www.sanspo.com/sports/news/20140123/ski14012302010000-n2.html

現在、明のスターティングリストは46位ですが、オリンピックは私の机上の計算では35番スタートになると思われます。

「人生最後の」シュラトミングは24位。悔しさが今季初順位を獲得した安堵感を大きく上回ったようです。それが冒頭の写真。明のこんな顔、戦う男の顔、見れるのもあとわずかです。(ジオ撮影です。ジオ、ありがとう!)

2003年1月19日ウェンゲン、65番スタートから2位という驚愕のデビューを飾った明。優勝したジョルジョ・ロッカにわずか0.04秒差で、3位のイビッツァ・コステリッチとロッカに肩車され、「時の人」となりました。

その後も4位を2回、5位2回、6,7,8位それぞれ1回、9位2回と一桁順位をとりまくり、2006年1月24日シュラトミング、18番スタートからあわや優勝という2位となるのです。(前述のパランダー優勝)

その後の志賀高原でも2位。このときの勝者、ベンヤミン・ライヒとは0.17秒差でした。

過去、ワールドカップに出場してきた日本人選手のなかで、2位3度という最高の成績をあげてきた佐々木明

あとわずかで、その日本の「頂点」が現役を退きます。

彼は今後も永遠にスキーヤーであり続けると思いますが、アルペンスキーワールドカップの世界でその姿を見ることができたのは今回のシュラトミングが最後だったかもしれません。

そしてソチオリンピックでの明の勇姿を決して見逃さないように!

佐々木明ファンのみなさま! ぜひぜひ、お願いいたします!

私事で恐縮ですが、明日朝、ミュンヘンからフランクフルトを経由してロシアのソチに入ります。

今回のオリンピックは共同通信社の一員として撮影することになっています。よって、ブログの更新はできたとしても文章のみになると思われます。

またオリンピックは朝晩なく忙しいのが常で、ブログそのものの更新も滞ることになると思われます。

せっかくのオリンピックですが、ご期待に添えずに大変申し訳ありません。

オリンピックから帰国後に、「感動の振り返り雑感」がお届けできることを願って、いったん、しばらくのお休みとさせていただきます。ご容赦ください。

おそらくオリンピックも始まってしまえばあっという間に終わってしまうでしょう。

来月2月も間違いなく、「光陰矢の如し」ですよ、きっと。

でも、もしかしたら、すぐ文章だけでもアップしてたりするかも? なので、週に一回くらいはのぞきにいらしてください!笑