アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ヒルシャー、氷結の急斜面を制す W-CUPバルディゼールGS

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テッド・リゲティ転倒!をタイトルにしたいところでしたが、それはヒルシャーに失礼と思いやめました。

各国のコーチ陣からも「少しやり過ぎじゃない?」という声があがるくらい、今日のコースはカリカリ、ツルツル。

もちろん、コースの端っこの引っかかる雪を探して降りる私たちカメラマンも非常に怖い思いをしながら「決死の覚悟」?笑で撮影ポジションを決めました。

半分くらいのカメラマンは最初からスキーはあきらめ、アイゼン着用で歩いているほどでした。

1番スタートの「無敵の王者」テッド・リゲティはコース終盤に差し掛かる斜面の変わり目で文字通り足下をすくわれ、コースアウト。

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もしかしたら、彼の転倒シーンを撮るのは今シーズン、これが最後かもしれません。それほどめったにお目にかかれないものを撮ってしまいました!(予想外の動きにカメラが追いついてないですー笑)

テッドが転倒、2番スタートのスヴィンダルもコースアウトでいち早く情報がスタートにあがったのでしょう、3番スタートのトーマス・ファナラは慎重に降りてきました。

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それでも、この有様です。

第一シードの多くの選手が腰が回ったり、外スキーをたたかれたり、まるで私も若い頃に出ていた日本の草大会を見ているような光景が展開されました。

前戦、ビーバークリークでスーパーランをみせてテッドに次ぐ2位に入ったボディも外スキーが雪面を捉えることができず、スキーが重なって転倒、コースアウトしてしまいました。

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その後、スタートの遅い選手には情報があがり、対応してくる選手が出てきたものの、1本目上位は順当に実力者が占めました。

2本目も波乱があるかと思われましたが、さすが、ワールドカップ選手はその対応力の早さをみせ、氷のコースを攻略してみせてくれました。

1本目の3位からマルセル・ヒルシャーが逆転で優勝。2位に地元フランスのトーマス・ファナラ、3位には昨年このコースで2位となって一躍脚光を浴びたステファン・ルイツが入りました。

それにしても、テッドの転倒が今日のコースの異常な固さを証明し、「これが本物のワールドカップのコースだ!」と改めて思わせてくれるレースでした。

でも、「たられば」が許されるなら、テッドが3番以降のスタートだったら彼がまた大差で勝ったのではないかと思わざるをえません。

次戦、イタリア、アルタ・バディアが楽しみです。(毎年カリカリなコースですので、またワールドカップにふさわしい戦いが展開されるでしょう。私たちカメラマンには恐怖ですけどねー笑) 

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上の写真はおなじみ、ジオことイタリア人カメラマン、ジョバーニ撮影です。

明日はこの氷のコースでスラローム第2戦、日本チームは湯浅と明、賢太郎の3人が出場します。

年内最後のワールドカップですので、好成績を期待したいですね。