アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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キューシュ地元SGで勝利 W-CUPクランモンタナ

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またもやディディエ・キューシュが地元を沸かせました。

今季好調のカナダ、ジャン・ヒューデックを0.16秒かわしての勝利。これでSGトップのスヴィンダルに38ポイント差に迫り、明日のレースでレッドビブを奪う可能性も出てきました。

DHとSGの種目別チャンピオンをとって引退なんて、格好良すぎですよね。ほんとに引退が惜しまれます。

快晴のスイス、クラン・モンタナ。春を通り越して初夏のような陽気のなか、キッツビュールキャンセル分のSGでした。

私も普段は右手に薄手のクロカン用グローブ、左手に厚手のグローブをはめて撮影していますが、今日は両手とも素手。おまけにウエアも脱いでフリースだけで撮影していました。

コースは当然のように雪面硬化剤をふんだんにまいて行われました。なにせ、ワールドカップのコースでは珍しい南向きの「日当り良好」なコース。

普段は日陰のコースばかりの我々カメラマン的にはうれしいコースなのですが、気温が上がってしまうと困りもの。明日も同様の天気になりそうです。

今日の撮影ポジションは冒頭の場所。見事な青空ですが、どこかでご覧になったことがありませんか?

そうです、ウェンゲンのフントショフの写真とそっくりなのです。笑(キューシュの今年のフントショフ飛行写真は、キッツビュールで引退発表記者会見をするというブログで使っていますのでさかのぼってご覧ください)

クラン・モンタナのナショナーレコースの中で最も飛行時間の長いジャンプに今日の撮影ポイントを決めたのですが、ゴールにいたおなじみイタリア人カメラマン、アレッサンドロは、レース模様をゴールのテレビ画面で見ながら、

「シン、お願いだからあのジャンプのとこで撮っていてね」と思っていたそうで、私とアレの心は通じていました。40歳すぎのおっさん同志の心が通じているなんて気持ち悪。笑

まあ、カメラマン同士の撮影ポジション決めが同じ意見だったと考えれば気持ち悪くはないですかね。笑 レース後、アレは私の写真に満足してくれました。笑

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そんなアレッサンドロは上の写真をゴールで撮影。

おなじみのキューシュのゴールパフォーマンスですが、うしろの少年の歓声まで聞こえてきそうですね。

それにしても、SGにしてはロングジャンプ。

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今季、ビーバークリークSGでワールドカップ初優勝をとげたサンドロ・ビレッタは自分の予想をはるかに超えたジャンプだったのでしょう、着地前にバランスを崩し転倒。

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ヘルメットも脱げて目の下を切ってしまいました。しかし、自分で起き上がって滑っていったので、明日は大丈夫だと思います。

レース後、サブプレスセンターでテレビ局の編集作業を後ろからチラチラ見ていたのですが、今日のレースはDH的要素あり、GS要素ありのテクニカル&ハイスピードのとてもエキサイティングなSGレースだったと思います。

私は初めてのこのクラン・モンタナのコース、とっても好きになっちゃいました。年に一度は行ったことのない会場に行って撮影してみたいと常々思っているのですが、確実に実行に移して大正解でした。

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そして今日はモスクワパラレルSLで30ポイントを獲得し、総合トップに立ったマルセル・ヒルシャーがワールドカップSG2回目の出場。33番スタートでしたが、34位に終わりノーポイントでした。

明日はおそらく欠場し、あさってのGSに備えるのではないかと思います。雪もやわらかいこともあり、無理はしないでしょう。

今日はかなり日焼けしてしまいました。明日は日焼け止め必要かな?笑

追記:明日のSG、ヒルシャーとサンドロ・ビレッタが欠場。ボディがいない理由は不明です。