アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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清澤恵美子DNF W-CUPゾルダウSL

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今宵は、いつも日本でFISのHPのライブタイミングを見ている方々の気持ちが少し実感できたように思います。

今季3回目とはいえ、2本目進出にガッツポーズし、その2本目も「ゴールっ、ゴールっ!」と呪文のように唱えながら、最終の中間計時後に赤字で「DNF」と出た瞬間に「あーーー!」と天、いや、天井を仰ぎました。

今日のアンドラゾルダウでのワールドカップ女子SLの清澤恵美子選手は1本目26位で今季3度目の2本目進出を果たしながら、2本目のゴール手前でコースアウト。

おなじみイタリア人カメラマンのジオがその瞬間も捉えてくれていました。(冒頭の写真はマルコの撮影です)

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ちなみにFISのライブタイミングはこんな感じで数字だけ出ます。

39 KIYOSAWA.E

-0.21

-0.02

+0.25

DNF

タイムはゴール時点でラップの28番ゼッケン Mielzynski.Eとのタイム差。3回目の途中計時でプラスになってしまいましたが、私は「ゴールしろーー」と内心叫んでいました。

多分その頃には、日本から遠く離れたスペインにほど近いアンドラゾルダウでは、ジオが上の写真を撮っていたころでしょう。あー、残念。

次戦に期待しましょう!と書きたいところではありますが、彼女の公式ブログやSAJのHP等を見ると、今季のヨーロッパ遠征はこれで終了の予定だと思われます。

しかし、女子のワールドカップ技術系はまだあと2会場残っています。

3月の3,4日がドイツのオフターシュワングでGSとSL。翌週9,10日がスウェーデンのオーレでGSとSL。

私は彼女には日本に帰らず、この2会場ともに出場して欲しいと思っているのですが、このブログの読者の皆さんはどう思われますか?

もちろん、遠征旅費のことや、来季のワールドカップ出場権のこと、FISポイントの獲得などいろいろとクリアしなければならない問題は多いと思います。

当初の予定では日本でファーイースカップに出場し、ポイントアップと来季のワールドカップ出場権の獲得を目指すところだったと思います。

でも、私はここでSLのあと2戦、出場しないことは大きな後悔につながるような気がしてしょうがないのです。(最終戦を含めれば3戦ですが、出場資格はスタンディング25位以内)

もちろん、清澤選手本人の意思がそこになければ致し方ありません。

でも、もしワールドカップ選手にこの話をしてみたら、皆「なぜあと2戦出ないで日本に帰るのか理解できない」と答えるでしょう。

日本のレースで好ポイントやカップチャンピオンを獲るのはあくまで手段。目的はワールドカップでの活躍であることに異論がある方はいないでしょう。

彼女自身のブログにも書いてありましたが、(ザグレブが荒れたコースでのレースだったので)「2本目に残れたのはラッキーだった」とワールドカップ選手仲間に言ったら、「何がラッキー?」と真顔で返されたとのこと。

そう、清澤恵美子がワールドカップで2本目に残るのは彼女自身の実力なのです。

一度や二度はあるかもしれないが、まぐれで三度はありえません。

廣井法代以来の立派な女子ワールドカップ選手がようやく今季、誕生したのです。

不順な天候に悩まされた今季のワールドカップでしたが、清澤は初戦から今日までSL7戦すべてに出場しています。

なんとかシーズン最後の2戦、出場して欲しいというのは「無理なお願い」になってしまうのでしょうか。

いや、当然。当たり前のこと言ってますよね。

だって、ワールドカップは頂点。世界一の晴れ舞台。それ以上の世界はこの地球上には存在しないのですから。

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優勝は「SLクイーン」マリス・シールド。写真はフランスの写真配信会社、ZOOMの撮影です。

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1本目5位からの逆転Vで今季6勝目をあげました。