14ポイント差という僅差のDH種目別チャンピオン争い。王座は、ディディエ・キューシュが奪取。2年連続4度目の「滑降王」となりました。
キューシュはゴールすると、先に待っていたヴァルヒホッファーに「俺の勝ちか?」と自らを指して確認。大歓声を送る地元の観客に向かって両手を高々とあげました。
フランスコーチに祝福をうけると涙。おじさんの涙もいいものです。
冒頭の写真は地元の観客の祝福に最敬礼で応えるキューシュ。
実は昨晩、キューシュの記者会見が開かれるというので「もしかして・・・」と思って会見場に行ったのですが、
「まだまだスキーはやる気満々。来年のモチベーションもいっぱいあるよ!」と宣言して会場は大拍手。
スイスチームのスタッフや仲間たちとスキーをとても楽しんでやっているので、辞めるなんて考えられないとのことでした。
よかった、よかった。来季もお茶目なキューシュおじさんが大活躍してくれることでしょう。
今日の優勝はエイドリアン・テオー。ワールドカップ初優勝が最終戦で記念すべき勝利となりました。キッツビュールの3位はダテではありませんでした。ワールドカップ初優勝、おめでとうございます。(写真はアレッサンドロ・トロバッティ撮影)
女子は昨日までラップを続けていたティナは7位に終わり、ジュリア・マンクーゾが2006-07シーズン、タルビシオのDH以来の4年ぶりのW-CUP勝利をあげました。
DH種目別クイーンはリンゼイ・ボンが4年連続4度目の獲得。今日の4位でマリア・リシュを逆転し、総合でもトップに立ちました。
総合も4年連続なるか?明日から女子はリンゼイとマリア・リシュの親友同士の戦いが白熱しそうです。
そして、今回の賞金の半額を日本の大災害に義援金として寄付してくれることを表明してくれたジュリア。
日本のことを思って滑ってくれたのでしょう、見事に1位で最高賞金ゲット。ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。
表彰式後には日本国民に向けてメッセージもくれました。
「To all my Japanese friends and Everyone being affected by this tragedy.
Our Heart's are with you. Julia Mancuso」
恋人のスヴィンダルも3位。彼も寄付することを言っていただいているので、ほんとに、ほんとに感謝です。
「We are thinking about you ! The whole world is ! Aksel Lund Svindal」
実は他にも多くの選手、関係者のみなさんに日本国民に向けてのメッセージをいただきました。みな快くメッセージを書いてくれ、その写真をパソコンであらためて見てみると、涙、涙。感謝の気持ちでいっぱいになります。
いい歳したおっさんがそれじゃ、だめですよね。(笑)
写真とメッセージはジュリアが立ち上げてくれた日本救援のサイトに掲載予定です。その後、メッセージの実物や写真をどう活用させていただくかは、ただいま考慮中です。
そのサイトはこちらです。
http://skiershelpingjapan.com/
サンプルとしてメールで送った写真を見た明も、「マジで心から感謝です。俺結構こころ弱ってたのかもしれない。本当頑張ろう。中長期での支援を。」と返事がきました。
実際こちらで日本のニュースを見ていると、漠然とした不安が一日中、心の中を支配しています。明も多分同じだったのだと思います。
遠く離れた日本国民がそれじゃあだめですよね。(苦笑)
選手たち、ワールドカップ関係者のみなさんから元気と勇気をもらって、今季最後までがんばりたいと思います。
明は今日、12位。スペインのヨーロッパカップ最終戦は気持ちで滑ったようです。
来年はヨーロッパカップではなく、ワールドカップ最終戦で一発頼みますよ!明!!
最後の写真はええ!キッス?
じゃないですよ(笑)。恒例のクリスタルトロフィー記念写真で、お互いを祝福するリンゼイとキューシュです。