アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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グランジェ雪辱なる 湯浅直樹6位 2011アルペンスキー世界選手権

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グランジェが前回バルディゼール世界選手権の雪辱を果たしました。

2本目のゴールで自らの金メダルを確認すると、右手をあげながら天を仰ぎ喜びをかみしめていました。

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一昨年のビーバークリークGSでの靭帯断裂から今季は見事に復活。世界選手権初の金メダル。喜びもひとしおでしょう。

そして湯浅直樹が6位入賞。

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その日の夜に町中で行われる6位までの表彰式は、今日が最終日のためゴールエリアで行われ、湯浅が堂々とガルミッシュ観客の祝福を受けました。

1本目グランジェに1.30遅れの9位につけ、2本目では何カ所か失敗したというものの、順位をあげて6位。

ワールドカップ、オリンピックの自己最高位はともに7位だったので、その順位をこえて、表彰台への領域に足を踏み入れたといえるでしょう。

表彰が終わって湯浅とがっちり握手しましたが、いきなり彼の一言目は

「すいません」でした。

私は、「何言ってんの、十分だよ」と言いました。

好成績でも彼は満足することなく、トップを虎視眈々と狙っているところは昔からなんら変わりません。

「次、バンスコだよ」と私が言うと、「ハイ!そうですね」と、にこっと微笑んでくれました。来週も楽しみです。

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手負いの明は1本目で2.88秒遅れで31位。2本目は鬼気迫る攻めの滑りでコースに飛びだしていきましたが、前半で失敗。中盤で二度目の失敗をしてコースアウトしました。

右手にぐるぐる巻きにしたテーピングをコース脇で自らほどいてから、SLコースをあとにしました。その姿に悔しさがにじみでていました。

来週はバンスコSLですが、なんとか右手が少しでも回復してくれることを祈ります。 

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大越は1本目、4.20秒遅れの38位から2本目は順位をあげ28位。初の世界選手権出場で成績を残しました。

春に靭帯断裂のケガをおって手術。まだ一年たたないうちにここまで復活してきました。いつも明るく前向きな彼には、はやく2トップをつきあげてほしいものです。

今日で2011ガルミッシュ・パルテンキルヘン世界選手権の全てのレースが終了しました。

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2週間、日本でテレビで楽しまれた方々も多かったのではないかと思います。その最後の最後で湯浅直樹が入賞して、日本アルペンスキー界に明るいニュースをもたらしてくれました。写真はインタビューをうける湯浅。

ほんとに思い出に残る一日になりました。ありがとう!湯浅。

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私はこれから「戦友」とともにミュンヘンで一泊。祝杯をあげたいと思います。