アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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またまたまた2位 W-CUP ザグレブSL

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アンドレ・ミューラーがワールドカップ2勝目をあげました。

極寒の12月イタリアシリーズがうそのように、年明け最初のレースのザグレブは気温は高く、ときおり突風が吹くなかレースが行われました。

コースは掘れが予想されましたが、下地は硬く、溝ができるくらいですみました。

地元のスーパースター、イビッツァ・コステリッチは1本目2位につけ、会場はいやがおうにも盛り上がりましたが、2本目ゴール時点でミューラーのタイムを抜けず、「またまたまた」2位という結果に終わりました。

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イビッツァは地元ザグレブで2位が3度目。どうしても勝てません。悲願の地元勝利はまた来年に持ち越しです。

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今日の勝者、ミューラーはいつもとっても控えめ。私はけっこういいマスクをしていると思うのですが、ワールドカップのなかでも目立つほうではありません。

前夜の公開ビブドローでも15番をひいてしまって、ちょっとがっかりという仕草をしていたのですが、第一シードの最後から見事クイーントロフィーを勝ち取りました。

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レビで2位、ザグレブで優勝と今季は好調なミューラー。今日の勝利で次戦アデルボーデンはレッドビブをつけることになりました。ヘルブストやグランジェ、リゼルーもうかうかしていられなくなりそうです。

そして、手負いの獅子のごとく奮闘をみせてくれた佐々木明

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2本目のゴール前はもう右手があがらなかったのでしょう、左手一本でポールをなぎ倒していきました。

実は昨日、明とホテルのエレベーター前で会ったのですが、握手した彼の右手は、ほとんど力が入りませんでした。

握力がほとんどない状態でどれだけやれるか心配でしたが、ストックをテープでぐるぐるまきに固定した右手に、私は彼の「レースに出るからには関係ない」という気迫を見ました。

明は今季初のワールドカップポイントをゲットしましたが、また間髪入れず、今週末はアデルボーデンのSLです。今日はコース前半でポールをまたいでしまった湯浅とともに、次のレースで獅子奮迅の活躍をみせてくれることを期待しましょう!

私は明日、多くの選手のみなみなさまと一緒に、チューリッヒ行きの便に乗ってアデルボーデンに移動します! 

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写真は強風のため、ゴールの表示をブルーの旗で代替した2本目。