アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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カルロ・ヤンカがカンダハーを制す ガルミッシュ最終戦

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カルロ・ヤンカが新カンダハーコースを制しました。

今朝の気温はマイナス7℃。だいぶ暖かく感じました。(笑)

男子DHのころは曇っていたものの、女子DHが開始されると強い日差しが照りつけ、3月らしくなりました。

このコースは日陰と何度も書いていたのですが、今日の女子コースの映像を見ると、日向の部分もけっこうありました。大間違いですいません。(笑)

それと、ゴールエリアは晴れると十分陽があたってあたたかいので、来年の世界選手権観戦も寒い思いをしないで見れそうです。よかったよかった。

すでにDH種目別チャンピオンを決めていたキューシュは0.19秒差の8位。

今日のこの結果で、ほんとに、ほんとにわずかの差で総合チャンピオンのタイトルを事実上逃してしまったと言えるでしょう。

100点を獲得したカルロ・ヤンカとは今日時点で195点差。

キューシュとヤンカの残す種目はSGとGS。逆転の可能性は限りなくゼロに近くなってしまいました。

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女子DH始まる前のひととき、キューシュは一人になってじっと頭を垂れていました。

余談ですが、キューシュの横にあるのは私のカメラバックです(笑)。

0.19秒のなかに8人もひしめくDHは近年では珍しいです。最終戦にふさわしい戦いだったと言えますが、キューシュにとっては8位は思いもよらぬ結果だったに違いありません。

相手がチームメイトの後輩ヤンカ。キューシュは複雑な心境でしょう。

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女子はマリア・リシュが地元で勝利。2位は親友リンゼイ、今季で引退を表明しているアンニャ・パーソンが3位に入りヘッドが表彰台を独占しました。

女子DHの前に唐突に行われた男子出場選手22人の記念写真、手にもっているボードには「Downhillers for Haitti」。

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地震被災地のハイチに救援金をおくるキューシュをはじめとするワールドカップトップ選手たちです。

こんな写真、めったに撮れません。最初はみなスキーを持っていたのですが、並びきれずにオズボーン・パラディスの「スキー持つのはやめない?」という一言に全員がすぐ反応。

選手それぞれがお互いを尊敬して、競いあっているからこその気持ちのよい行動でした。

いま、地球上で最も速い男たち、22人。かっこいいーーー!!

(パトリック・イエルビンとマティア・カッセは何故かいませんでした)。

このトップ選手たちのなかに、明や湯浅が堂々と入ってこのような写真におさまる日が来ることを願ってやみません。

明日、引退レースとなるのはマルコ・ビュッフェル。

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レース前から彼の白いヘルメットには選手たちのサインがいっぱいでした。

では毎年恒例の種目別チャンピオン写真。

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美女と野獣」の両脇はガルミッシュ・パルテンキルヘンのマスコット、右がGaで左がPa。来年も世界選手権で登場でしょう。(笑) ん?あんまり可愛くない?(笑)