アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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美しき咆哮 オーレ最終戦男子GS女子SL

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急に降り出した雪のなか、キューシュがゴールで吠えました。

今日も朝から快晴のオーレ、男子GS2本目が始まるまでは絶好のレース日和でしたが、2本目の途中から激しい降雪になり選手の視界を遮り始めました。

キューシュは1本目終了時点で3位。

GS種目別総合では2位のライヒに54点差つけていたので、ゴール時点でラップであれば60点確保。ライヒが優勝して100点とってもキューシュがクリスタルトロフィーを手にすることなっていました。

ゴールして自らのラップを確認すると、雪が降りしきるなか、34歳が体いっぱいに喜びをあらわしました。

「美しき咆哮」でした。 

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表彰では一転、ズラをかぶって登場。国歌斉唱でもズラの上の帽子をとっただけでした。(笑)

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しかし、GS総合の表彰のときはスイス国歌の最後の最後、余韻の最後の音まで、キューシュはかみしめるように聴いて、長かったシーズンに思いをはせているようでした。そして、目には光るものが一瞬見えました。

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今シーズン最後のGSはベンヤミン・ライヒが勝利。これで今日19位でノーポイントに終わったスヴィンダルに総合でわずか2点差にせまりました。

明日のSL、守って15位に入れば3年振りの大クリスタルトロフィーを手にする可能性が大きくなってきました。

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今季スヴィンダルはSLではポイントなし。かなり追い込まれたと言わざるをえません。(写真は2本目のゴールでタイムを確認し落胆するスヴィンダル)

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女子SLはサンドリーヌ・オベールが先週に続き連勝。来季に楽しみをつなげました。

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SL種目別優勝はマリア・リシュ。会場の選手紹介では「ワールドカップ女子選手のなかで一番背が高い」と紹介されていました。女子はそんなこと言わんでもいいのに。

さて、日曜にチーム戦はあるものの明日はいよいよ今季最後のレース。

私のワールドカップの撮影も今季のフィナーレを迎えます。グランジェとコステリッチの戦い、しっかり撮りたいと思います!