再び、伏兵登場です。
地元の応援はやはり力になるのか、クラウス・クローウェルがキッツビュールの地元観衆の期待に応え、ワールドカップで自身初の勝利を手にしました。
初優勝、おめでとうございました。しかも伝統のキッツビュール、シュトライフコースを制したことは喜びもひとしおでしょう。
ウェンゲンに続き地元勢ががんばりました。やはりキッツビュールでは盟主オーストリアは負けるわけにはいかないのでしょう。
私の撮っていたところは、ハウスベルグカンテに入っていくジャンプ。あまり飛びませんでしたが選手にとっては先が見えないところに飛びこんでいくので、しっかりと目標物を決めて飛ばなければいけません。
写真のライヒはこのジャンプ自体に遅れて入ってきてしまい、このあとすぐコースアウトしました。
『アアっーー!!!」ライヒの激しい叫び声を初めて聞きました。相当悔しかったのでしょう。明日のダウンヒルにはいつも以上に気合いを入れて臨んできそうです。
カメラポジションについたときには青空が水色になり始めていました。そして十数分もすると空は次第に白くなり、結局レースが始まるころにはすっかり曇り空になってしまいました。
我々カメラマンは1時間前には自分が撮りたい場所につき、安全な場所かどうかFISの役員にチェックを受けなければなりません。
数時間後の天気の予測も大事なのです。ポジション決定の思考過程は言い訳になるので省略しますが、今日は結果的に失敗。
天気は希望的観測をもってはいけないということは何度も学んでいるつもりですが、明日はなんとか青空を見たいと思ってしまいます。
予報は雪。キャンセルだけにはならないでほしいです。
今朝、やっと彼と話ができました。インスペクションの直前、スタートハウスのところで「名前の読み方は?」と聞きました。
「ザルンチッチ」
だそうです。「日本人には読み方難しいんだ」と言うと「みなによく言われる」と言ってました。
正確には「ザ」が8割、「ズ」が2割くらいの音(オン)をまぜた感じでした。
でも、「ズルンチッチ」でないことははっきりしました。
「ザルンチッチ」、今日は56番スタートから38位、ラップに2秒21差です。ワールドカップポイントはとれませんでしたが、高速系も今後、大いに期待できると思います。