アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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エンターテイナー クラニスカ・ゴラSL

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マンフレッド・モエルグ(イタリア)がとうとう今季初勝利をあげました。

今季はシーズンを通して安定した滑りをみせ、表彰式の常連でした。この勝利で種目別も2位。トップのグランジェに21点差とせまりました。これで最終戦で勝って、グランジェが3位以下なら逆転できることになりました。

グランジェとモエルグはコースアウトの可能性が非常に少ないので、最終戦はガップリよつの勝負が見れると思います。

写真は2本目のインスペクション前のモエルグ。とても気さくで笑顔が似合う明るい選手です。

今日も気温が高く、コースが荒れることは予想できました。

そんなことも要因のひとつなのか、19番スタートのボディ・ミラーがスタートしませんでした。もしかしたら7番スタートのベンヤミン・ライヒがコースアウトしたので、スタートを回避したのかもしれません。

スラロームに自信がないのか、コース状況が不満だったのか、よっぽどこれからの高速系に自信があるのか、それとも前夜に遊びすぎたのか、とにかくスタートせずに今日はノーポイントに終わりました。

これで総合優勝のポイント差は昨日と変わらず、3位ライヒと264、2位キューシュと169.。

もしかして、最後まで総合優勝争いを盛り上げようと「演出」していたとしたら、かなりなエンターテイナーですね。ボディ・ミラー。 

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ちゃんとインスペクションはしていたボディ。でも、あれ?あくび?

エンターテイナーといえば、今日の湯浅直樹は魅せてくれました。

聞いたところによると1本目はウルス・インボーデンに抜かれて30位になってから、しばらくゴールでハラハラドキドキ。アシスタントの三増さんは「吐きそうなくらい」ハラハラしたそうです。生中継を日本で見ていらした方もそうだったかもしれませんね。

そして、2本目は鳥肌が立つほどのスーパーランをみせ、ただ一人48秒台を出して15人抜き。ゴールではこちらのテレビ局数社のインタビューを堂々とうけていたそうです。

明は途中まで速かったと聞きました。少し右肩の具合が心配ですが、最終戦は日本から彼一人だけの出場ですので、今週土曜日も最後のがんばりをみせてほしいものです。

今晩はクラニスカ・ゴラに一泊。明日、最終戦の地、イタリア・ボルミオに向かいます。

いよいよ今季も最終戦。私の今シーズンの撮影も締めくくりのときを迎えました。

選手たちはどんなドラマを演出してくれるのか。楽しみです。 

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2本目ラップのスーパーランで14位、湯浅直樹