マルコ・ビュッフェルが雄叫びをあげました。
キッツビュールのスーパーGは、リヒテンシュタインの大ベテラン、今年37歳になるマルコが勝ちました。おそらくワールドカップ勝利の最年長記録更新でしょう。
表彰台の一番上に立ったマルコは、ほんとに、ほんとにうれしそうでした。いつも表彰式では喜びを素直にあらわす彼ですが、今日はさらに特別でした。
そして、2位にはヘルマン・マイヤー。
先日の私の願い通りに、表彰台に帰って来てくれました。表彰台は昨シーズンのヒンターストッダーのGS3位以来、ほんとに久々でした。
ヘルマンは終止笑顔だったので、私も笑顔でいられました。
もし、ヘルマンの目に光るものがあったなら、私もおそらくもらい泣きしていたことでしょう。
いつもインスペクションの最後に現れて、オーラを発散し、「絵になる」写真を撮らせてもらえる数少ないスーパースター。最近はそのオーラにも陰りを感じていただけに、今日の2位は私にとっても感動的だったのです。
表彰式が終わって、客席スタンドの下をくぐると、そこには大勢のファンが待ち構えていました。
「ヘルマン!ヘルマン!ヘルマン!」
誰もがヘルマンの表彰台復帰を心から祝福していました。
ありがとう。ヘルマン・マイヤー。また明日も期待しています。