今週前半はスポーツ撮影を離れ、広告用の山岳写真の撮影で3000m級の山に登っていました。
今年は量自体は少ないものの雪解けが例年より遅いようで、まだ多くの雪渓が残されていました。暖冬だったことを思うと少し不思議な感じがしました。
「日本は世界一降雪量の多い国」
こういう記述があるのは、いまからちょうど20年前、1987年、ホイチョイプロダクションから出された「極楽スキー」です。
映画「私をスキーに連れてって」が大ヒットし、スキーブーム真っ盛りのころに刊行され話題になった本でした。
(私がスキーにのめり込んだのはホイチョイのおかげ?と言えなくもありません)
私は、世界の国々の降雪量を調べたわけではありませんが、確かに「降雪を測量している」国々のなかでは最多なのかもしれないなと思います。
その「極楽スキー」によると、海面上の温度がある程度高くないと水蒸気が発生しないため雲ができず、いざ雲が雪を降らすときは寒くないと雨になるそうで、
「日本は雪が降るための温度と湿度のバランスが絶妙」だそうです。
そんな雪が降る好条件が揃っている日本の気候も20年経ったいま、当時の想像を大きく超えて変化しているのではないかと思います。
自然のため、地球のため、なんて崇高なことではなく、
「スキーできなくなったらどうしよう」でいいと思います。
人間のために自然を大切にするという考え方でもいいと思います。
地球環境に興味を持とう。
山岳写真やスキー写真を撮っていると、最近特に思うことです。