アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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旗門、いや、鬼門。~2006-07W-CUPトピックス~

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ワールドカップで一番の伊達男、ジョルジョ・ロッカ(イタリア)のインスペクションです。

でも、ちょとおかしいですよね。

なぜか後ろ向き。

ゴール真近の5~6旗門、彼はこの逆ハの字のまま後ろ向きに降りてきました。

場所はオーストリー・シュラトミング。伝統のナイトスラロームの2本目です。

かなりオタク?なアルペンスキーファンの方ならピンときたかもしれません。

そう、ロッカは去年、一昨年と2年連続で、2本目のゴール前、同じようなところで失敗。目前の勝利を逃しているのです。一昨年はヘルメットごと頭を抱えしばらく動けず、昨年はストックを自らたたき折って悔しがりました。

まさに旗門、いや鬼門というべきその場所を今年はおまじないでもかけるように、「直接みない」でインスペクションしていきました。

私の顔には「なんで後ろ向き?」と書いてあったのでしょう。

彼は私と目が合うと、ニヤッとウインクをしていきました。

さて、おまじないは通じたのか、その30分後カメラを構える私の前をロッカは無事?通過していきました。結果は5位。

さて、彼はこの順位、納得しているのでしょうか?

来年のインスペクションの楽しみがひとつ増えました。