アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

スポンサーリンク

マットとライヒ

スポンサーリンク

f:id:shinfotograf:20180313150530j:plain

激闘から一晩あけました。

シーズンの終わりは私にとっても様々な感慨にひたるときでもあります。

昨日、最も印象的だったのは、スヴィンダルやライヒではなく、マリオ・マットでした。

彼はここ2戦、ガルミッッシュとクラニスカ・ゴラで連勝しSL種目別トップ、波にのっていました。ライヒも彼の調子の良さにはかなわないだろうというのが戦前の予想でした。本人も自信があったと思います。

しかし、結果は2本合計でライヒに0秒97の大差をつけられ完敗。

今までの勝利で得た自信を根底からくつがえされたような敗戦だったのではないかと心配になってしまいました。

ゴールでの落胆の表情は、表彰式でも変わりませんでした。

「どうしたらライヒに勝てるか?」

もしかしたら昨晩は眠れなかったかもしれません。

それほど、悔しそうな印象を私は受けました。

私は来季のマリオ・マットに注目したいと思います。

それにしてもライヒの1本目の滑りは圧巻でした。

その時点では総合優勝の可能性もあっただけに、

それは「鬼気せまる」スラロームでした。

もしかしたら、ライヒは普段、自分の力をすべて出し切らずに滑っているのではないかと疑いたくなるような、今季、「最速」のスラロームを見せてもらえたように思います。

f:id:shinfotograf:20180313150615j:plain

私はチューリッヒで少し感慨に浸りながら、明日の便で帰国の途につきます。

なーんて、ただ、今日の航空チケットがとれなかっただけなんですけど。はは。